この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘

婚約指輪と聞いてすぐに連想するのが「ダイヤモンド」ではないでしょうか。
公開日:2016年08月21日 最終更新日:2019年12月4日
婚約指輪に輝くダイヤモンドには、多くの女性が憧れを抱いているといっても過言ではありません。
女性にとって一生の宝物となる婚約指輪ですが、指輪のデザインやセッティング方法によっては、リングの土台からダイヤモンドが取れてしまうことがあります。
一体、どのようなときに取れてしまうのでしょうか。
今回は、ダイヤモンドが取れにくいデザインや取れやすいデザイン、外れてしまったときの対応方法についてご紹介していきます。
最近では結婚指輪と合わせて、婚約指輪も普段から身に着けるという方が増えています。せっかく大切なパートナーから頂いた宝物ですから、できるだけ活躍させたいものです。しかし、日常生活の中には、婚約指輪にダメージを与える可能性のあるシーンがたくさん隠れています。
たとえば、固い取っ手のついた重いカバンや、スーツケースを持つときには注意が必要です。ギュッと力を入れて握りしめてしまうと、婚約指輪のリング部分が変形してダイヤモンドが取れることがあります。また、直接ダイヤモンドの部分に紐や糸が引っ掛かったりしてしまうこともよく起こるケースです。
さらに、リングのサイズが合っていない、リングの素材が柔らかいなどもダイヤモンドが外れてしまう原因となります。
日常使いをしている以上、どんなに注意をしていても取れてしまうことはあります。
それでも婚約指輪を普段から身に着けたいという方は、なるべくダイヤモンドが取れにくいデザインを選ぶことが大切です。
ご結婚指輪に付いていたダイヤモンドが取れてしまったという修理のご相談です。
毎日つけていたところ、リングが変形してしまったそうです。少しずつ変形したため、お客様ご自身は変形していることに気づかなかったとのことです。
中央のダイヤモンドもいつの間にか取れていて、気がついたらなかったそうです。
婚約指輪にダイヤモンドをセッティングする方法は、大きく分けて2つです。
まずは「爪あり」と呼ばれるものですが、これはダイヤモンドを複数の爪で留めたデザインのことをいいます。爪の数が増えるほど強度も強くなりますが、本数が少ないほうが四方から光を受けるので、ダイヤモンドの輝きが増します。
中でもソリティアの立て爪は、婚約指輪の定番といわれており、とくに人気の高いデザインです。
一方、「爪なし」の婚約指輪はリング部分にダイヤモンドが埋め込められているというデザインです。爪ありと比べると華やかさや、ダイヤモンドの存在感はどうしても下がってしまいますが、その控えめなデザインも人気を博しています。
そして、爪ありよりも爪なしのほうがダイヤモンドは取れにくく、引っ掛かりやリングへの負担が少ないので、強度が高いという魅力があります。
0.3ctのダイヤモンドの立爪リングのジュエリーリフォームのご相談です。
昔ながらの立爪で使いにくいので、引っかかりにくいデザインへのジュエリーリフォームがご希望です。
ジュエリーリフォーム後は普段からも使いたい、むしろ付けっ放しにしていない、というお話でしたので石が落ちにくいセッティングのダイヤモンドリングをご提案させていただきました。
注意をしていたけど、ダイヤモンドが取れてしまったという場合には、必ずダイヤモンドを大切に保管して、すぐに修理に出しましょう。
その際に、リングのサイズが合っているか、他の場所に傷は無いか、変形している部分は無いかなども確認をして、メンテナンスをしっかり行っておくことが大切です。
また、修理を機に違うデザインへのリフォームを検討するのもオススメです。婚約指輪を新しく生まれ変わらせることでリングの輝きを取り戻すことができるのはもちろんですが、気分的にも新婚当時のような新鮮さを手に入れることができます。
パヴェセッティングのリングのメレダイヤが取れてしまったというご相談です。 このパヴェセッティングのリングは、リングの変形が元で石が外れてしまうことが多いデザインです。 小さい爪で留めていますので、少し爪が開いただけで宝石が取れてしまいます。
プロポーズの思い出や、2人の幸せがたくさん詰まった婚約指輪は、丁寧なケアが欠かせません。
美しい輝きを持続させるためにも、こまめなメンテナンスをしてあげるのがオススメです。
修理とメンテナンス、リフォームなどを上手に使って婚約指輪と輝くダイヤモンドをいつまでも大切にしていきましょう。
現在の婚約指輪に用いられる宝石は、ダイヤモンドが主流です。
もちろんダイヤの指輪も魅力的ですが、最近ではダイヤにこだわらずほかの宝石を婚約指輪に選ぶ人も増えてきているようです。 そもそも、婚約指輪にダイヤが選ばれるのはなぜなのでしょうか?
そして、ダイヤ以外の宝石を婚約指輪に選ぶメリットとは?
婚約指輪の宝石選びについてお伝えします。
婚約指輪の起源は古代ギリシア時代にまでさかのぼると言われていますが、日本での歴史は意外と浅く、日本で婚約に際して指輪を贈る習慣が一般化したのは1960年代のことでした。その当時は現在のようにダイヤの指輪が主流というわけではなく、誕生石や真珠などの指輪を贈る人が多かったようです。
その後、1970年代に「給料の3ヵ月分」というフレーズのテレビCMが有名になった影響もあり、次第にダイヤの指輪が婚約指輪に選ばれることが増え、1980年代には婚約指輪を贈る人のおよそ7割がダイヤの指輪を選ぶようになったのです。
もちろん、婚約指輪にダイヤが選ばれる理由はCMの影響だけではありません。ダイヤモンドは非常に硬質で傷がつきにくい宝石。そこに「二人の絆がかたく結ばれ、永遠に輝き続けるように」という意味を込めてダイヤを選ぶカップルも多いでしょう。
先述の通り、婚約指輪と言えばダイヤの指輪が主流ですが、昨今ではダイヤ以外の宝石を婚約指輪に選ぶ人も増えてきています。
ダイヤ以外の宝石の婚約指輪には、ほかの人たちとは一風変わった「自分たちらしさ」を表現できるという魅力があります。
高価なダイヤモンドに比べ、ほかの宝石を選んだ場合は同じ予算でかなりゴージャスで高品質な指輪を購入できるのもメリットだと言えるでしょう。
受け継いだルビーやサファイア、誕生石などを婚約指輪にするのも素敵なアイデアです。
欧米の結婚にまつわる言い伝え「サムシングフォー」は、最近日本でもおなじみになってきました。花嫁が身につけると幸せになれるとされる4つのうち1つに「サムシングオールド(なにか古いもの)」があります。欧米では、自分や夫の祖母や母から受け継がれた指輪を花嫁が身につけるという風習があるのです。
最近では、2011年に英国のウィリアム王子がキャサリン妃に贈った婚約指輪が話題になりました。大粒のブルーサファイアの周りをダイヤモンドで囲んだこの指輪は、ウィリアム王子の母、故ダイアナ妃にチャールズ皇太子が贈ったものでした。親から子へと受け継ぐ形で贈られたのです。
ジュエリーの歴史が長いヨーロッパでは、このほかにも家柄によって受け継がれたアンティークジュエリーを婚約指輪として使用するケースが多く見られます。そのたびに現代風なデザインに若干のアレンジしたり修理を行ったりしています。 祖母や母などから受け継いだ宝石がある方は、ダイヤにこだわらずその宝石を婚約指輪にしてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
婚約指輪や結婚指輪を購入してから数十年の時が経つと、どうしてもデザインを古く感じてしまうことがありますよね。それでも大切な宝物である指輪を特別な日に身に着けたり、普段から使っていきたいという方は多いはず。しかし、昔のままのデザインの指輪を着けていると、服やメイク、髪型などにマッチせず、手元だけが時代遅れな印象になってしまいます。
そこでオススメなのが指輪のリフォームです。
希望によって普段使いがしやすいデザインに変更したり、今時の素敵な指輪へとお直ししたりすることができます。 購入当時の思い出を大切にしつつ、新たな息吹を吹き込むことで新鮮な気持ちで指輪をもう一度手元に輝かせることができます。
亡くなった祖母から生前に譲り受けたゴールドの指輪2つを、3つのピンキーリングにクエリーリフォームできますか?
ジュエリー工房夢仕立てには、ジュエリーリフォームやオーダーメイドジュエリーなどに関するあらゆるお問い合わせ・お悩みがたくさん寄せられます。 今回は、そんな中からオーダーメイドリング製作についてのご相談をご紹介します。
1978年創業以来、年間約3000件以上ものジュエリーリフォーム、オーダーメイドジュエリーの加工実績があり、日本の宝飾品工房で唯一の「英国宝石学協会特別公認企業」で、宝石学のプロフェッショナル集団です。
※松屋銀座店では、品質管理やサービス向上のため、修理やカスタム加工を承ることができる範囲に制限がございます。 そのためお品物によってはご依頼を承ることができない可能性がございます。
夢仕立では、お預かりしたお品物を、運送中と、加工中と、そしてお預かり保管中の、全ての行程において保険が適用されております。これは夢仕立てのみに適用が認められた保険で、他社での適用はございません。
夢仕立のお預かりシステムのみが保険を適用するに値すると保険会社で認定され、信頼され、認可されています。
英国宝石学協会特別公認企業(The Gemmological Association of Great Britain Gold Corporate Member)とは、FGAディプロマの資格を持った者が複数名在席し、その組織において英国宝石学協会の水準の教育を行っているということを認められて与えられる資格で、夢仕立工房を運営する株式会社ライム商会は、宝石の鑑定鑑別機関以外の組織でFGAディプロマが複数名在席する数少ない組織です。
株式会社ライム商会では英国宝石学協会の宝石学に基づき、全スタッフが世界最高峰の水準の教育を受けています。
またそれだけにはとどまらず日々進歩し続ける宝石学の情報をいち早く本部から伝達され、お客様へのサービスへと繋がる様研鑽を重ね続けております。
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