お祖父様の形見のダイヤモンドリングを結婚指輪にリフォーム
お祖父様の形見のリングを、若いお二人のご結婚指輪へジュエリーリフォームしたい。
地金を溶かして製作したジュエリーリフォーム実例

Before

After
1年前に亡くなられたお祖父様から受け継いだプラチナのダイヤモンドリングを結婚指輪へジュエリーリフォーム
中央についているダイヤモンドは0.1ct位のもので、それほど大きくないためご婚約指輪ではなく日常に使うご結婚指輪に使いたいとのことでした。また、お祖父様がいつもつけていたリングでとても思い入れがあるため、できればプラチナも全て使いたいというご希望でした。
通常、ジュエリーリフォームの際には特別なお申出がない限りは、そのまま地金を使用せず、下取りとして価格から相場に合わせてお値引きいたします。 これは溶かした地金で製品を製作すると、新しい地金で製作するよりも耐久性が若干落ちてしまうためです。 地金を精製して新しく製作する場合は地金に空気が入り込まないように作りますが、1点ずつ溶かして製作する場合は溶かして固める過程を全て工房にて行わなければならないため、空気が入ってしまいます。 ある程度は鍛金によって気泡痕を潰すことができますが、それでも精製した地金よりは耐久性が低くなります。
また、このようなご希望の場合は1点ずつ地金を溶かさないとどの地金をどこに使ったかわからなくなってしまうため、他の製品とまとめて製作することができません。通常はある程度石座やリングサイズなどをワックスで調整して製造してから、まとめて鋳造します。 その方法の場合は工賃をある程度抑えることができるのですが、この鋳造を1点1点行う工賃が高額となり、鋳造のメリットが無くなってしまいます。 そのためお客様の地金を溶かして製作する場合は、全て手作りとなってしまい、工賃が高くなってします。
このような事情から、特別にお申出がない場合は、お安く製作できる「下取り」にて計算してご依頼を承っております。 今回のご相談は「地金も使って欲しい」ということでしたので、上記のことをご説明して製作いたしました。
まずは地金を溶かして材料にします。使いやすい地金の棒にすることにより、鍛金しやすくなります。 製作するお品物はご結婚指輪でしたので、棒の状態から幅や厚みを合わせてちょうど良い大きさのリングを作ります。 その後、石を留める石座を作ったり内側を滑らかにしたりして、整えていきまます。 最後にメインの石留めと内側のブルーダイヤの石留め、文字入れを行って完成です。
地金も少し余ったので、ご返却いたしました。また今度は生まれてくるお子様にベビーリングを作りたいというご希望でしたので、ご出産後に改めてご相談いただけるとのことでした。 ダイヤモンドだけではなく地金まで余ることなく使え、さらに4世代に渡って受け継がれるジュエリーになり、大変お喜びいただけました。
夢仕立をご利用いただき、誠にありがとうございます。 お客様のお役に立てた事を、大変光栄に存じます。またのご利用を心よりお待ち申し上げております
DATA
加工納期:約1ヵ月
製作代金:80,000〜
【事例:AY924_YM0654】

Before

After
全てのダイヤモンドとプラチナを再利用した加工した実例
プラチナの0.36ctのダイヤモンドデザインリングをお持ちになられました。お母様からいただいたものだそうです。このままでも使えると思うのですが、私の好みではないのでリフォームしたいとのお申し出です。センターの石もサイドの石もPtの地金も全部使って欲しいとのご要望です。地金の再利用には色々な方法があります。
1当社で用意する地金を利用して製作するが、再利用地金を下取り地金として該当する地金の代金からお引きする。
2そのまま利用するが、溶解後精製して不純物を除去し更に正しい純度に調整してから利用する。溶解や純度調整に時間と費用がかかり、さらに溶解のロスが発生しますが、当社ではお受けしております。
3そのまま溶解して利用する。この場合溶解時に不純物(空気、異物など)が混入するため当社ではお断りしております。
価格も1が安く、2が高くなります。 【事例:270131G】
※松屋銀座店では、品質管理やサービス向上のため、修理やカスタム加工を承ることができる範囲に制限がございます。 そのためお品物によってはご依頼を承ることができない可能性がございます。
ジュエリーリフォームの実例
お預かりの宝石は全て無料で保険補償 / 貴金属・地金再利用、地金再生の加工について
武井壮さんの『BACKSTAGE(バックステージ)』で
ジュエリーリフォームの取材を受けました(2021年10月24日放送)
武井壮さんの『BACKSTAGE(バックステージ)』でジュエリーリフォームの取材を受けました。今回は取材で受けたジュエリーリフォームの工程をご紹介いたします。