この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
「ネックレスのチェーンは、簡単に切れてしまうもの」
何かに引っ掛けてしまった時、洋服を脱ぐ時、小さなお子さんが引っ張ってちぎってしまったなどなど。ネックレスの修理で一番多いお問い合わせはチェーン切れ修理です。よくあるお問い合わせの中から実例を交えてネックレスの修理についてご紹介いたします。
ネックレスのチェーンが「引き輪などの金具付近で切れた」場合は、即日修理でご対応できるものもございます。 チェーンの切れかたによって加工方法が異なるため、即日修理の方がお品物にとって良いようであれば、即日の修理のご提案をさせていただいております。 ・即日修理の場合の料金:¥1,000〜(税別,金具代は含みません) ・即日修理の作業時間:5分〜3時間位 ネックレスのチェーンが切れたり、引き輪やプレートとチェーンをつなぐ部分の丸カン壊れてしまった場合は溶接修理を行います。 この場合は、お品物をお預かりさせていただき、修理いたします。
ジュエリーの溶接には主に2種類の手法があり、大きく分けると「ロー付け」と「共付け(ともづけ)」という加工方法になります。
ロー付けとは、溶接の際に「ロー材」と呼ばれる同種もしくは近似種の地金素材を使用して、金属同士を溶接する作業のことです。 本体の素材を調べて、その地金よりも融点の低いロー材を使用してロー付けを行います。
共付け修理とは、溶接の際にロー材を使用せず、溶接したい素材を直接溶かすことにより溶接する作業のことです。 ロー付けする前の仮付け作業にも用いられますが、溶かす際に空気の入り込みやすい素材に対してロー付けを行うとロー材に空気が入ってしまい溶接部分の耐久性が落ちてしまいますので、ロー付けではなく共付けで溶接を行います。 共付けは本体の素材を溶かすため、慎重に行う必要があり、さらに大変高い技術と経験を要する加工方法です。 また素材によっては溶けた素材が接点内部まで入り込まないこともありますので、ロー付けに比べると耐久性が落ちることもあります。 また、本体部分のデザインや石の有無など条件の違いによりロー付けや共付けの難易度が変りますが、「夢仕立」様々な方法で修理を行っていきます。 1. 品物の細部まで点検をする 2. 地金の種類に合わせたロー材を用意、若しくは作るり、仮付けのための共付けを行う。また、ロー付けが行えない場合は共付けを行う。 3. ローを接合箇所に配置しつつ、接合したい部分に高温の炎若しくはレーザー、特殊溶接材を当てる。共付けの場合は接合点を顕微鏡で見ながら行う。 4. ロー材もしくは該当箇所が溶けて接合される 5. 余分なロー材や接合時のバリなどを取り除き、仕上げる 6. 変色部分をなじませるために、同色のメッキ仕上げを行う という作業工程が必要となります。
1. 高温の炎 ロー材全体が溶けて接合されますので丈夫に付けることができますが、熱が周囲にも伝わりますので、品物によってはこの手法を使うことができません。 2. レーザー 接合箇所以外に熱が伝わりにくいので比較的品物に左右されずにロー付けすることができますが、接合部分の表面しか溶かしませんので、耐久性はそれほど高くありません。 このロー付けは様々な修理の場面で使われますが、単純で細かい作業のため最も技術の差が出やすい加工と言えます。 上手い職人の手に掛かるとロー付けの後はほとんど分かりませんが、あまり上手ではない職人が行いますとロー付けの後は肉眼でもはっきりと分かります。 サイズ直しにもロー付け作業は必要となりますが、あまり上手くない職人が行うと曲がってくっついてしまうこともあります。 3. 特殊溶接 第3の方法です。夢仕立の技術改良により可能となった特殊な溶接作業です。手法としてはレーザーと似ていますが、熱伝導率の高い素材や固い素材に対してはレーザーよりも優れています。 主にアクセサリー素材であるシルバー、真鍮、ステンレス、アルミ、錫、洋白などの溶接として有効です。 ロー付け、共付けの両方が可能で、比較的熱が伝わりにくいためレーザーと同様、ピンポイントでの溶接が可能です。 ガラスやアンティーク素材の付いているジュエリーの修理、時計の外装などの修理も行うことができます。 またデザインや付いている宝石の種類により様々に条件が異なりますので、元々の品物の検査も細部まで行う必要があります。 この検査を怠ると後で不具合が出てきたり、場合によっては熱を加えた瞬間に品物が破損してしまうこともありますので、点検は非常に重要です。 夢仕立ではあらゆる作業を時間をかけて行います。 そのため工賃も若干高くなり納期も遅くなりますが、私達は現在できる限りのテクニックを持って作業を行いたいと考えております。
夢仕立では地金の種類がわからないネックレスやチェーンは地金分析を行ってから加工や修理の可否を判断します。 アクセサリー品や海外で購入した地金の種類が分からないネックレスやチェーンでも、夢仕立なら修理加工を行うことができる可能性があります。 本部検査にて最新の元素分析機で地金の成分や純度等を分析したのちに、そのネックレスやチェーンの地金に適した温度で加工を行います。 夢仕立は、日本においてジュエリーの修理工房で地金分析装置を導入している、数少ない工房です。 ※地金元素分析は有料となります。
プラチナ / 金 / シルバー / 真鍮 / ステンレス 上記の地金素材であればネックレスやチェーンの修理加工を行うことができますが、「現在の地金素材の状況」「現在のネックレスやチェーンの状況」「ネックレスやチェーンの修理加工のデザイン」「ご希望のネックレスやチェーンの修理加工の内容」「宝石類がどのように留まっているか」等、様々な条件によって加工の可否が決まります。しかしながら、お見積り算出は無料にて承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
夢仕立では高度地金元素分析装置によるレポート作成も行っております。 どのような成分によって製作されたネックレスやチェーンであるか分かると、今後、どのようにそのネックレスやチェーンを扱うことが適しているかということなどもわかることがあります。 ご希望の場合はせひお気軽にご依頼くださいませ。 ※地金元素分析レポート作成は有料となります。
夢仕立のネックレスやチェーンの修理加工は、ブランド品や高難易度のデザインであっても、多くの場合において修理痕がほとんど目立たないように仕上げることが可能です。 夢仕立では最新のレーザー機器やアーク溶接機等の設備を導入しているとともに、長年ジュエリーの加工を行ってきたベテランの職人が加工を行います。 最新の設備と熟練の技術でお客さまのネックレスやチェーンの修理加工を行わせていただきます。
即日価格:¥1,000~(チェーン切れ修理) お預かり価格:¥6,825~(チェーン切れ修理)
ベネチアチェーンの引き輪の部分の修理です。ベネチアチェーンのように目の詰まった構造のチェーンはローが流れてしまい、ロー付け部分が硬くなる傾向があります。 しかし状態によってはほとんどロー付け部分がわからない程度に仕上げることもできます。 修理の料金:¥5,200位〜(税別) 加工納期:約3週間
横浜からお越しのB様。 ボールチェーンが切れてしまったとの事で、ご来店いただきました。ボールチェーンを修理する場合、火とロー材を使いますので、どうしてもその部分が固くなりがちです。 しかし状態によってはほとんどロー付け部分がわからない程度に仕上げることもできます。 また、ボールチェーンは共付けで修理すると綺麗に仕上がることが多いので、比較的熱伝導率の低い素材の場合は共付けにて修理を行います。 修理の料金:¥5,200位〜(税別) 加工納期:約3週間
カフリンクスの足が折れてしまったお品物の修理です。足の部分は板バネでできており、もっとも負荷がかかる場所なのでこの修理もよく持ち込まれるものの一つです。以前ほどカフリンクスを使用する方は多くないのですが、男性用のドレスアップジュエリーとしては欠かせない存在です。 また古いものほど凝ったデザインで、高価なものも多く見かけます。今回も綺麗に修理いたしました。また日の目を見ることができて、大変嬉しく思います。 夢仕立では店頭でのジュエリーのチェックは無料にて行っておりますので、お気軽にお越しくださいませ。 修理の料金:¥9,400位〜(税別) 加工期間:約3週間
チェーンの途中が切れて、四葉のクローバの部分がひとつ外れてしまいました。 幸いクローバの部分は無事でしたので、チェーンをロー付けし、丸管でクローバを取り付けました。 修理の料金:¥9,500〜 加工納期:約1ヵ月
チェーンのトラブルは大変多いです。どうしてもデザイン優先で選びがちですので、取り扱いは二の次になってしまいます。 今回のスネークチェーンもボールチェーンと同様にトラブルの多いチェーンの一つです。 このチェーンの場合は滑らかな肌触りと動きが特徴なのですが、反面キンク(曲げ跡の癖がつく)しやすいため、過度な外力に対する抵抗が弱い構造になっています。 このようなチェーンは単独でのご使用には向いておりますが、ペンダントのような物を吊り下げるのには不向きです。 ロー付け跡が固着するため完全な修理は不可能です。十分にご説明させていただきご了解の上加工いたしましたが、良く見るとお分かりのように、やはり跡が多少残りましたが、ロー材を完全に除去すると耐久性が落ちてしまうため、少しあとを残した状態で仕上げました。 修理の料金:¥8,900〜 加工納期:約3週間
ロー付けの修理の後に全体の色の統一の為にピンクゴールドのメッキ掛をいたします。ピンクゴールドのお色目は職人によって少しずつ感じが変わります。今回はお客様もご納得のお色目に仕上がったようです。
切れてしまったロープチェーンの修理です。チェーンの一コマに沢山の金線が組み合わさっているデザインのため、複数個所のロー付けが必要になる手間のかかる修理です。加工跡がなるべく残らないように慎重に作業し、綺麗に仕上がりました。
お母様から譲られたと言うネックレスが切れてしまったので、お修理ご希望です。変色も見られましたが、メッキ仕上げをして綺麗に出来上がりました。大変喜んで頂けました。
チェーンでよくお持ち込みされるボールチェーンのお修理です。ロー付けするとその部分が固まってしまうので、修理箇所の割と分かり易いお品物かもしれません。お客様より、「他店で断られて持ち込んだのに、綺麗に直してもらった上に、何処が切れた箇所か分からないですね!」と大変喜んで頂けました。
留め具のところから切れてしまったお品物。切れてしまった側の留め金はなくなってしまったとのことでした。新しく留め具を結び直しても、そのままの糸だとふたたび切れてしまうかも、といったご心配もあり、ご相談くださったそうです。 切れにくいパール専用糸「ロンジェ糸」を使いました。その最大の特徴は「切れにくい」「パールネックレスを洗える」ということです。パールは洗うことにより限りなく劣化を抑えることができます。 せっかく留め具を変えるなら雰囲気も合わせたいとのご要望を頂きましたので、ネックレスの各所に通っていた金色のビーズにあわせて、着脱が簡単なビーンズ型クラスプをご用意。より使いやすく、よく映えるネックレスへと仕上がりました。
通常、チェーン切れは溶接での修理となりますが、溶接作業の際には金属が非常に高温になります。今回は、高い温度の熱が加わると風合いが変わってしまうこともあるシルバー製のお品物でしたので、地金へのダメージを極力抑えられるよう、レーザーでの溶接でお直しをいたしました。どこを溶接したか、一目ではわからないほどの綺麗なお仕上がりです。
加工部分はもちろん綺麗につながりましたが最後にロジウムメッキでお仕上げしているため、切れていない方の丸カンにあった黒いロー目も綺麗に仕上がっています。ロー付けの跡は、経年で変色して目立つことがありますがメッキ仕上げで目立たなくすることも可能です。メッキといっても、ロジウムメッキは新品のプラチナやホワイトゴールドにも施されていることが多いものなので安心して、ご相談くださいませ。
非常に多く寄せられるご相談の一つである、丸カン部分の修理。それもそのはず、プレートや引き輪などに付いている丸カンは、引っ張ってしまった時の衝撃を逃がすため、開く状態になっていることがあるのです。丸カンが残った状態でのお持ち込みであれば、外れたチェーンと丸カンをその場でかしめる作業も承っております。また、店頭で丸カンをご用意しておりますので、サイズや地金の合うものをお選びいただくことが可能です。 今回はまた外れるのが心配とのことでしたので、ロー付けし耐久性を上げる加工をご提案いたしました。大きく重量のあるトップにもじゅうぶん耐えうる、しっかりとした仕上がりです。
フックとチェーンのつなぎ目から切れてしまった、こちらのお品物。パーツ同士をつないでいた丸カンもなくなってしまったそうです。フックやプレートとチェーンをつなぐ丸カンは、チェーンが引っ張られたときに衝撃を受けやすいパーツです。丸カンがチェーンから外れてしまった、といった経験のある方は比較的多いのではないでしょうか。 今回の加工では、丸カンを新しくご用意し、耐久性向上のために丸カンの開いたところをロー付けいたしました。より長く着けていただける、そんなお品物に仕上がりました。
ご愛用のK18のブレスレットのチェーンが切れてしまったとの事です。同じでなくても良いのでチェーンを付けて欲しい、落としてしまいそうで心配です。とのお話でしたので使い勝手の良いチェーンで修理致しました。これで安心して着けられます、と喜んで頂けました。
伯母さまから頂いたネックレスの修理を承りました。一部接続金具が切れてしまったようです。留め具のゆるみも見られましたので合わせて修理しました。仕上げもしてとても綺麗に出来上り、大変喜んで頂きました。とても素敵なお品物、ずっと受け継がれていかれる事と思います。
松屋の一階に常設だったスティーブンデュイックのペンダントです。ペンダントのバチカン部分がデョイント式になっていましたが、何回も外れてしまう為、1番良くお付けになってるペンダントなので、直して使いたいとのご希望でご来店頂きました。外れてしまうジョイント部分にロー付け溶接をすることにより外れるストレスがなくなり、いつもお気に入りのペンダントをお付けいただけるようになりました。
留め具とチェーンを繫いでいる部分が外れてしまい、ペンダントを着ける事が出来ずお困りのところご来店下さいました。留め具をチェーンを繫げるパーツは新しいものでしたが、色が大きく目立つ事も無くまわりのチェーンとなじみきれいに仕上がりました。お客様も繫ぎ合わせたところが自然でとてもお喜びいただきました。
20年間ずっと付けていた、ペンダントネックレス。ある日チェーンが切れてしまい、ご来店いただきました。チェーンをロー付けし繫ぎ合わせ、お仕上げでメッキをかけ綺麗に致しました。長年ご愛用いただいていたペンダントネックレスをまた新たにお付け頂けるようになりとてもお喜びいただきました
弊社の糸ロンジェはパール専用にはなりますが、このように石やビーズの入っているネックレスの糸替えも承っております。 しなやかさを出すためのクッションビーズは、今回は金色パーツの横にだけ入れております。ご要望に合わせて糸替えの際の長さ調整なども承っております。ぜひご相談ください。
いつもご愛用のペンダントの修理を承りました。ペンダントトップの金具が開いてしまって外れてしまったとの事。1カラット近い大きな石なのでこれで安心して着けられます、と喜んで下さいました。
アジャスターのすぐ隣のコマで切れてしまったこちらのチェーン。気を付けて使っていても、金具やアジャスター付近は力が加わるため切れやすい箇所ではございます。メッキなしの加工ですが、修理跡も目立つことなく仕上がりました。
バチカンとトップモチーフの間をつなぐ丸カンのお修理です。強い力が加わってしまったのか、元々の丸カンは変形し断裂しておりました。残っている部分から元の大きさを推測し、新しい丸カンをご用意してロー付けし直します。せっかくの素敵なモチーフもチェーンに通せなくなってしまっては残念です。元の姿を取り戻し、お客様にもお喜びいただきました。
切り子と呼ばれるカットのチェーン切れのお修理承りました。受け取られると直ぐにお着けになって帰られました。お修理して長くご愛用される。大切な事ですね。
譲り受けられた大切なチェーン。途中で切れてしまった箇所をロー付け修理させていただきました。このような構造のチェーンは、ロー付け時にコマとコマがくっついてしまうことも多くございますが、今回はどこが切れていたか分からないお仕上がりに。繊細な職人の技術が光ります。譲り受けられた大切なお品物ということで、綺麗にお直し出来てお客様にもご満足いただけました。
シルバー製のチェーンにパールがついたネックレス。途中のコマが切れてしまったとのことで、ロー付け修理を承りました。シルバー製品の上、熱に弱いパールがついているため、修理箇所にピンポイントで熱を加えることのできるレーザー加工でロー付けしております。夢仕立ではお客様のお品物を細部まで拝見し、最適な加工法での修理をご提案させていただきます。難しそうなお品物でも、是非一度ご相談くださいませ。
可愛いパールのネックレス。チェーンが切れた為修理のご依頼です。なかなか面白い作りのネックレスです。また付けていただけるでしょう。
ブレスレットが長過ぎて手首から抜けてしまうので短くして欲しい、とのご要望です。ご希望の長さにカットしてロー付けメッキがけ加工を承りました。これで安心して着けられます、とお喜び頂けました。
細いチェーンなので、もう少し丈夫なチェーンをご提案しましたが、お母様がお使いのチェーンをそのまま使いたいとご希望でした。切れてしまった箇所も綺麗に仕上がり、とても喜んでいただけました。
K18製チェーンの溶接修理です。複数個のコマが連なったチェーンは一般的なチェーンに比べて複雑な作りですが、どこが切れていたか一目ではわからない仕上がりに。きれいな姿で再びご愛用頂けるようになりました。
チェーンのロー付け方法は、通常の火を使ったロー付けとレーザーロー付けの2種類ございます。こちらのお修理は加工した箇所の変色が目立たないレーザーロー付けで承りました。元の状態と遜色ない出来上がりにお喜びいただきました。
複数回切れてしまっているというチェーンのロー付け修理。チェーンは引っ張ったり引っ掛けてしまったり、一度負荷がかかるとコマの一つ一つに目に見えないダメージを負います。何度も切れてしまうようになったら買い替えがおすすめですとご案内した上で、切れた箇所をロー付けさせていただきました。ロー付けの難しいベネチアンチェーンですが、コマが固まることもなくお修理できております。
このように切れてしまったチェーンは、ロー付けと丸カンでかしめる方法の2つの修理方法があります。こちらはキヘイチェーンのためコマも太いので、耐久性の高いロー付けがおすすめです。仕上がりはロー付け箇所が少し変色しております。メッキをかけて全体の色をそろえることも出来ますが、今回は14Kのお色味のままにするために通常のロー付けのみで承りました。ご予算やご希望のお仕上がり状態によって加工方法のご提案をさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
シルバーは通常のロー付けをバーナーの火を使って行ってしまうと自然に変色した元々の風合いを損ねて白く戻ってしまうことがあります。そのため今回はレーザーにてロー付け修理致しました。加工場所がどこだったのかルーペで調べても分からなくなるくらい自然に仕上がりました。お客様にもご満足いただけて何よりです。
海外でお買い求めになられた思い出のペンダント。二個付いているチャームにチェーンが直付けされていて、そのうちの一カ所が切れてしまっていました。職人の見立てで、丸カンを挟んだ方が、チェーンを直付けするより丈夫だとの判断でそのように修理加工致しました。丸カンも悪目立ちせず、お客様も喜んで下さいました。修理出来ると分かって安心しました、と言って頂けて良かったです。
ボリューム感のある無色透明石の付いたトップのネックレスの修理です。チェーンが切れてしまったとの事でした。ロー付けをしてメッキ仕上げ致しました。加工跡が目視では全く分からない位綺麗に仕上がっています。とてもご満足頂けました。
Pt850の、ボールチェーンとフリンジパーツで構成された素敵なネックレスです。途中で切れてしまったため、繋ぎ直すお直しでお持ち込みいただきました。細かなパーツで成り立っているチェーンは、とても慎重に溶接をする必要があります。今回お持ち込みいただいたお品物も、とても繊細なお作りでしたが繋ぎ目が分からないくらい綺麗に仕上げることができました。チェーンの形状やデザインによって、様々なお直しの実例がございますのでどうぞお気軽に当店にご相談くださいませ。
白珠のネックレスが切れてしまったとのことでお持ち込みいただきました。当店では、自社開発したロンジェという糸を使って糸替えを行います。従来よく使われてきた絹糸などと違い、湿気や擦れなどに強く、水洗いが出来る特殊な糸です。白珠は、汗やお化粧品などがついて日光に当たったり、汚れ等が蓄積していくと、変色することがございます。ご着用頂いた後、さっと水洗いしてタオルなどで水気をふき取り、よく乾燥させると、こうした劣化を防ぐことが出来ます。是非当店のロンジェ糸で糸替えをして、ご自宅でのメンテナンスが出来るネックレスへと仕立て直してはいかがでしょうか。
ボールチェーンで構成された、Pt850のネックレスです。一部切れてしまったとのことで、ロー付け(溶接)修理を承りました。こうしたロー付けの加工は、他の部分への影響を最小限に抑えるため、かなり細かな作業となります。夢仕立の職人によって、加工箇所もほとんど分からない位の綺麗なお仕上がりとなりました。 チェーン切れに関しては、当店でもかなり多く頂くご相談です。丸カンでかしめて繋ぐような簡易的なお直しでしたら、店頭ですぐに加工が出来ます。ロー付けをしてしっかりとお直しする場合は、3週間ほどお時間を頂いて加工しておりますので、お品物の状態とご希望に合わせてお見積りさせていただければと思います。どうぞお気軽にご相談くださいませ。
K18製のベネチアンチェーンが切れてしまったとのご相談。チェーンの途中が切れていたため、溶接で繋ぎ直す加工を行わせていただきました。コマ同士の隙間が細かいため、溶けたロー材が流れ込んで溶接箇所が固まってしまう場合もありますが、どこが切れていたのか分からないほど綺麗にお直しができました。
K18のチェーン切れの修理のご相談です。コマ自体が断裂し、チェーンの途中が切れた状態だったため、レーザーロー付けでの修理をご提案させていただきました。ピンポイントで溶接ができるため、火を使った溶接に比べて加工跡も目立ちにくくなります。また、チェーンの構造や切れ方によっては、このような溶接ではなく丸カンをかしめるだけ修理ができる場合もございます。お品物の素材やデザイン、状態によって適した修理方法はそれぞれ異なりますので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
ピアスから下がるチェーンが切れてしまったとのご相談です。炎を使った溶接や加工後のメッキ仕上げが適さないお品物でしたので、レーザーでのロー付け修理をご提案させていただきました。ピンポイントでの溶接ができるため、溶接箇所の周辺まで広く変色してしまうことなく、メッキ仕上げなしでも加工跡の目立ちにくい仕上がりに。独特の風合いを変えずにお直しすることができました。
プラチナ製のベネチアンチェーンが切れてしまったとのご相談です。ベネチアンチェーンは一見しっかりとしたボリューム感があり丈夫そうに見えますが、薄い金属の板を四角く組んだつくりになっているため一度チェーンがよれるとその部分が弱くなり、切れにつながることも。こちらのチェーンは途中から切れてしまっていたので、切れた部分をロー付けでつなぎ、メッキ仕上げを施してお直しをさせていただきました。チェーン切れのお直しは、夢仕立へご相談いただく中でも特に多いお修理の一つです。お品物の状態やお客様のご要望に合わせた加工方法をご提案しておりますので、切れてしまってご着用を諦めているチェーンがお手元にございましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
外国でご購入されたというブレスレット。お着けになっているうちに一部が切れてしまったとのことでご相談いただきました。お品物には金性刻印がございませんでしたので、まずは地金検査を行い、金属の種類が特定いたします。検査の結果お修理可能な金属であることが判明したため、全体の風合いを損ねないようにレーザーロー付けにて加工が決定。中空構造になっているため、より修理箇所の耐久性を上げるため中に芯を立ててロー付けいたします。ロー付け箇所の若干の変色は残りますが、独特のお色味や雰囲気はそのままに、綺麗にお直しができました。
大きなモチーフが特徴的なスペインのブランドのペンダント。トップとの接合部からチェーンが切れてしまったとのことで、お持ち込みいただきました。 金性刻印のないお品物でしたので、地金検査から承り、まずはロー付け修理が可能かどうかをお調べいたします。長年のご愛用によるご使用痕も磨かれ、綺麗にお直しができました。
チェーンが切れて放置しておいたらボロボロに錆びてしまったブレスレットの修理です。チェーンはロー付けし、ジュエリークリーニングで錆びを落としてピカピカの仕上がりになりました。
お手持ちのチェーンを長くしたいというご依頼を頂く事があります。 しかし、チェーンの種類と幅は微妙に異なりますので、ぴったり合う事は殆どありません。 お手持ちのチェーンと新しくご用意する長くする分のチェーンとの間にボールなどのアクセントとなるパーツを入れる事により、つなぎ目をデザインの一部として成り立たせる事もできます。 割れた陶器のつなぎ目に金を施してつなぎ、新たなデザインとして生まれ変わる「金継ぎ」と似た発想です。 ご相談内容によりご対応をさせて頂きますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
PTとWGのチェーン二本お持ち込みに。二本共にアジャスターカン(長さを調節する丸カン)の取り外しと、長さを短くされたいとのことでした。また、お爪を綺麗にお手入れしていらっしゃるので、引き輪を扱い易い大きめの物と交換されたいとの事でした。これでまた使える様になるわ、とお喜び頂きました。
まったく同じチェーンをご用意することが難しいデザインのチェーンでしたが、元々のデザインに合う雰囲気のチェーンをお取り寄せし、差し込み式のクラスプからヒキワタイプに交換しています。少し仕様を変えるだけで、使いやすさがグンとアップしてジュエリーの活躍頻度が上がります。
海外から取り寄せたピアスです。ブラ下がりのチェーンが長いので、短くしたいと修理のご依頼でした。ご希望の長さになりご満足いただけました。
お手持ちのパールが短い場合、長くする分のパールを足す事もできます。1本1本異なる色合いのパールの珠合わせを行い、足したい分のパールをご用意致します。 また珠足しに伴い糸替えも行います。 夢仕立の糸替えは全て「ロンジェ加工」です。 ロンジェにより組み上げられたパールは水洗いする事ができ、珠の劣化がかなり遅くなりますので、ネックレス自体が大変長持ちします。 またロンジェは普通に使って頂く分には半永久的に切れる事がありません。
ネックレスを修理する際には必ず、ネックレスの状態を細かく点検いたします。 ほとんどの場合、下記のような問題が見つかります。 「石動き」、「裏側部分の亀裂」、「爪の亀裂」、「腕の部分の亀裂」 この部分を放置致しますと後々お品物が破損してしまう可能性がありますので、夢仕立ではロー付けと共にこれらの瑕疵部分を補修致します。 つまり、夢仕立でロー付けを行った品物は、その時点での最高の耐久性を持つお品物になるということです。 夢仕立でも当初はこの部分を別々に分けて考えておりました。 しかしこれらの瑕疵は加工途中や熱を加えて初めて発見出来る場合が多く、手を入れるまで見つけることができません。 補修を行うためには決してお安くはない金額の材料費や人件費等が別に掛かります。 しかしこの補修を行うための代金を頂いておりませんので、結果的にはロー付けを終了した後で納品の際にお客様に瑕疵のお話しをせざるを得ませんでした。 そのときはロー付けのご依頼しか承っていなくても、瑕疵部分のお話しはお客様にお伝えしなければいけないことです。 しかし後から瑕疵部分のお安くはない補修のお話しをしなければならないのは、あまり良いことではないと私達は考えました。 そこでロー付けの基本料金を、ある程度の補修を見込んだ料金に設定することに致しました。 その為、夢仕立では余程の大きな瑕疵ではない限り、ロー付けの際にできる限りの全ての補修を施しております。 もちろん時間もコストもかかり、中には料金ギリギリになってしまうものもあります。 しかしそれでも一度私達の手を通過したお品物を、「今できる限り最高の状態に仕上げたい」という強い思いから現在の設定でロー付けを行っております。 中にはとても加工が難しく、販売店でも断られたお品物も多数持ち込まれることがあります。 それでも夢仕立では蓄積された技術と知恵を使い、できる限りの力で対応をさせていただいております。 そしてそんな夢仕立の宝石・宝飾品に対する考え方にご納得頂きました沢山のお客様に支えられて、加工を行ってくることができました。 ご理解頂ければ幸いです。
この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
Customer reviews
評価 : ★★★★★
NYで購入した大ぶりペンダントのバチカン部分が数年置きに切れる為、頑丈に修理出来る店はないかと調べたところ、こちらのリフォーム店を見つけました。 預けた時点での細かな写真撮り 事前見積もり 仕上がり。 全て満足いくものとなりました。 地金高騰の時期、松屋銀座ということもありお値段は高いですが満足です。 今まで御徒町で修理してましたが強度クオリティから今後もこちらでお世話になりたいと思います。 有難うございました。
評価 : ★★★★★
母のネックレスの鎖が切れてしまい、色々調べてみたら、銀座松屋にリフォーム工房があると知りお願いしました。 ペンダントヘッド本体に通す形の鎖で、自分で通した状態で持ち込んだら、利き手を聞かれました。通し方が間違っていたようで、そのまま直してもらったら、毎回付け難い思いをすることになる所を教えていただき感謝です。 出来上がりも切れたところが全くわからない美しい仕上がりで、また何かあったらお願いしようと思います。 追記 お願いした2点ともメレダイヤが付いておりましたが、全て機械でチェック!全部本物との説明にホッとしました笑 姑から譲り受けたエメラルドの指輪も、超音波クリーナーではできないので困っていると伝えたら、「柔らかい歯ブラシが最適ですよ」とその場でキレイにしてくれました。 また伺いたいと思います。
評価 : ★★★★
ネックレスのチェーンが切れてしまったため訪問。 とても丁寧に、どのような修理方法法を行うか、また手持ちのジュエリーやアクセサリーがどの素材でできているのかご説明をいただき、この店にお任せするか強要されることもないため安心してお任せできる、そんな接客でした。 追加オプションでメッキや洗浄までしていただけました。 松屋銀座というデパートにあるため多少のお値段の高さはありますが、その分のサービスがしっかりあるお店です。
評価 : ★★★★★
突然繋ぎ部分が壊れてしまって。年末にも関わらず丁寧に説明いただき、仕上がりも予定より早くなって。大満足でした。娘(21歳)と大切に使用していきます。
評価 : ★★★★★
ネックレスの止具が壊れてしまい修理をお願いしました。仕上がりもよく、とても丁寧に対応していただき満足しています。
評価 : ★★★★★
チェーンを切ってしまい、持ち込み修理しました。丁寧に対応していただきまして、満足のいく仕上がりとなりました。また何かジュエリーで困ったこと有りましたらお世話になります。
評価 : ★★★★★
ネックレスのチェーンが切れてしまったので、直していただきました。 予定よく早く仕上がり、全体の洗浄までしていただきとても綺麗になり大満足です。 また修理の際にはお願いさせていただきます。 ありがとうございました。
評価 : ★★★★★
サイズ変更とチェーン切れを直していただきました!とても綺麗に仕上げていただき感謝しております。
評価 : ★★★★★
簡易クリーニングとネックレスの修理をお願いしました。とても綺麗にして頂けて満足です。
評価 : ★★★★★
ネックレスの破損した箇所がわからないほど修理が丁寧で驚きました!! また修理する機会があればお願いしたいと思います!!