ロレックスのオーバーホール

ロレックスのオーバーホールは安心・お得な民間業者がオススメ!

高級時計の中でも特に人気の高いロレックス。贈り物や自分へのご褒美として、特別な理由から手に取った方も多いのではないでしょうか。大切な時計をより長く使い続けるためには「オーバーホール」と呼ばれる定期的なメンテナンスが必要です。この記事では、オーバーホールの重要性と頻度、修理業者を選ぶポイントまで、詳しくご紹介したいと思います。

ロレックス(高級時計)のオーバーホールとは?

オーバーホールとは機械式腕時計を分解して一つ一つのパーツを洗浄し再び元の状態に戻すメンテナンスのこと。必要であれば摩耗してしまった部品の交換も行います。高い技術力が必要とされる時計のメンテナンスの中でもオーバーホールは特に繊細な作業が多く、その分、時間とコストがかかります。しかし、細かなパーツが精密に組み込まれて動いている機械式腕時計は、定期的なお手入れを怠ってしまうとパーツ間で不具合の連鎖が起き、やがて動かなくなってしまいます。そんな状況を防ぐために時計内部を細かく手入れするオーバーホールが必要であり、このメンテナンスを定期的に行うことで、時計を健全な状態に保ち、より長く使い続けることができるようになるのです。

オーバーホールの行程は主に以下のように進みます。

1. ケースからムーブメントを取り出し分解します。 2. 一つ一つのパーツを専用の溶剤で超音波洗浄します。 3. 各パーツの摩耗度合いなどを検査し、必要があれば新しいものと交換します。 4. パーツの摩擦や摩耗を抑えるための潤滑油を注油し、元どおりに組み立てます。 5. ブレスレットやケースの消耗具合も検査し、洗浄します。 6. 防水性や時計としての精度を確認します。 このように、時計内部のパーツを洗浄、点検、交換することで、時計のコアとなる部分を正常に保ちます。古くなった余分な油を取り除き、新しく潤滑油を注油することで摩擦や摩耗に強くなり、正確な時を刻み続けることができるのです。

オーバーホールは定期的に行うことが重要

使い方やモデルによっても違いが出てきますが、ロレックスなどの高級腕時計の寿命は30〜50年程度と言われています。自動車が2年に1度の車検が必要なように、時計も正常に動く期間(稼働寿命)を伸ばすために数年に一度の定期的なメンテナンスが必要になってきます。 一般的に、3〜5年に1回のサイクルでオーバーホールを受けることが推奨されています。耐久性に優れていると言われるロレックスですが、外から見た場合に大きな変化がなくても目に見えない時計内部でパーツの消耗やサビは進行していきます。最新のモデルでは、昔に比べて潤滑油が進化したため摩耗しにくくなったと言われていますが、1日に690,000回以上の振動を刻みながら動き続ける時計パーツの消耗は激しいもので、最新のモデルでも5年に1回、古いモデルでは3年に1回程度のオーバーホールが必要であると言われています。 「動かなくなったら持っていけばいいか」と思っている方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、オーバーホールに適切な時期を越えて使い続けてしまうと、いざパーツを取り替えるとなった場合の交換コストが倍増してしまったり、場合によってはパーツの交換では対応できない事態まで劣化が進行してしまっているなんてことにもなりかねません。外からではわからない時計内部の劣化や消耗を定期的にチェックし、必要に応じたパーツの交換を行うことで、取り返しのつかない大きな破損事故を防ぐことにつながります。また、精度や耐久性を検査することで、時計としての機能を維持することにもなります。時計が遅れたり動かなくなる前に定期的なメンテナンスを行って健全な状態を保ち続けることが、愛着あるロレックスをより長く使い続けるために必要となってくるのです。

正規サービスと民間業者のどちらに依頼するか。

定期的なオーバーホールの重要性を理解していただいたところで、次に考えたいのが「どこにお願いするか」ということ。大きく分けて選択肢は2つあり、どちらかを選ぶことになるでしょう。1つはロレックスの正規サポートサービスを利用するか、もう1つは正規サービスではなく民間修理業者に依頼するかになります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、違いをしっかり理解してから依頼するようにしましょう。

値段は高いけれど、絶対的な安心感の正規サポートサービス

「日本ロレックス」の正規サポートサービスでオーバーホールを依頼する場合は、最寄りの修理窓口(サービスセンター)に、直接、時計を持ち込むか、近くにサービスセンターがない場合は郵送でも受け付けています。公式ホームページから申し込むと梱包キットを自宅に届けてくれるので、利用すると便利でしょう。正規サービスを利用する最大のメリットは、何と言っても絶対的な安心感。確かな経験とスキルを持った専門の技術者がメンテナンスを行ってくれるので安心して時計を預けることができます。パーツを交換する際に他社のものが使われる心配もなく、完全な正規品として修理してもらうことも魅力の一つですね。また、自動的に2年間の国際サービス保証が付くのも大きなメリットで、オーバーホールを受けた際にもらえる「正規修理保証書」は時計が本物である証明書としても使うことができます。正規サービスを利用する際のデメリットは、やはり費用が高いこと。オーバーホール費用の相場は小売価格の3%から5%と言われていて、時計のモデルにもよりますが安いもので60,000円〜、高いものだと100,000円を超える金額が必要となる場合もあります。高価なモデルになればなるほど費用も大きくなり、パーツの消耗具合ではさらに上乗せがあるなんて場合も。また、アンティーク時計などサポート対象外の腕時計はオーバーホールを受けられないこともあるので、事前に確認する必要があるでしょう。

コスパに優れた修理業者は、選び方がポイント

一方、民間の修理業者を利用した場合のメリットは、正規サービスと比べてコストパフォーマンスが優れている点が挙げられます。修理業者によって異なりますが、正規サービスと比べて半額から7割程度の費用で依頼することができ、20,000〜40,000円の価格帯がボリュームゾーンと言えるでしょう。しかし、ここで気になるのが技術的な部分。正規サービス以外にお願いして本当に大丈夫なのかと不安に思う方も多いでしょう。もちろん中には、安かろう悪かろうといった修理業者が存在することも確かですが、正規サービスと同等のクオリティーを提供してくれる優良店もたくさんあります。得にロレックスは高級腕時計の中でも人気が高く、そのパーツも多く生産されているので、正規サービス以外の民間業者であっても純正パーツが手に入らないということは滅多にありません。ですので、評判の良い民間業者を選べば、コストを抑えて質の高いオーバーホールを受けることができます。どうしても正規サービスでないと嫌だという方以外は、優良民間業者に任せた方が、賢い選択だといえるでしょう。また、正規サービスでは2か月程度かかるオーバーホールですが、民間業者では最短2週間から一か月程度で行ってくれるため、急を要するオーバーホールに依頼にも柔軟に対応してくれるというメリットもあります。

民間業者を選ぶポイントは3つ

では、民間業社を選ぶ際のポイントはどんなところがあるのか整理していきましょう。まずはじめに確認したいのが、「誰がオーバーホールを行うか」という点。実は、修理業者がオーバーホールを請け負う際に、特別な資格を保有している必要はありません。ですので、民間業者を選ぶ際には、「時計修理技能士などの資格をもった人、もしくは同等のスキルを持った技術者がいるか」がポイントになってきます。また、時計のメンテナンスには数百万円規模の機材が必要となり、スキルを持った技術者を雇用するためには人件費もかかってくるので、ある程度、規模の大きな業者を選ぶ方が無難です。ホームページで技術者が紹介されていたり、保有資格が記載されている場合が多いので、民間業者を選ぶ際にはチェックしてみるといいでしょう。 次に気をつけたいポイントは顧客対応の手厚さや顧客満足度の高さ。サービスカウンターを設けて専門のスタッフが常駐しているかどうかや、電話やメールなどでもしっかりと相談に乗ってくれるかなど、顧客重視の体制で運営されているかがポイントとなります。また、修理やサービスの質はすぐに口コミで広まるので、インターネット等で実際に利用した顧客の満足度を調べた上で判断するといいでしょう。けして安くないお金を払って、大切な時計を預けるのですから、信頼できるパートナーになりうる業者を探しましょう。 また、保証の有無や保証期間も確認したいポイントの一つ。「日本ロレックス」の正規サービスでは自動的に2年間の国際サービス保証がつきますが、民間業者の場合、保証期間が1年間だったり、少ない場合は3か月しか保証がつかなかったりと、各業者によって期間や内容は異なります。長期間の保証を付けてくれるからいいというわけではありませんが、信頼できる業者かどうかを判断する一つの指標となりうるので、保証の有無と期間はチェックしておくといいでしょう。

信頼できるパートナーを探して、定期的なオーバーホールを受けよう!

大切な時計を長く使い続けるために必要なオーバホール。正規サポートサービスの安心感は大きいですが、ポイントを押さえて信頼できる業者を選ぶことができれば、コストを抑えて高いクオリティーのオーバーホールを受けることができます。「夢仕立」は40年以上にわたりジュエリーとお客様に真摯に向き合ってきた実績と経験があります。店頭以外に電話とメールでも、専門スタッフがいつでもご対応できる体制を整えておりますので、腕時計のオーバーホールに関しても、まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。

資格会員ディプロマ FGA 依田 光弘

この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
夢仕立工房 代表取締役社長
依田 光弘

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