この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
高嶋 真紀
1780年にパリのヴァンドーム広場のアトリエから始まった【CHAUMET】ショーメは、ナポレオンの皇后ジョゼフィーヌの御用達ジュエラーとなりました。日本でも婚約指輪や結婚指輪として親しまれていますが、王室御用達のハイブランドなので、修理やサイズ直しがとても難しいデザインの指輪もたくさんあります。 日本で唯一の"英国宝石学協会公認ジュエリー工房"である夢仕立には、多数のFGA資格取得者や、熟練の職人がおりますのでこのような高価なハイジュエリーの修理やサイズ直しを承る事が出来ます。とても高価なジュエリーだからこそ、40年以上の実績をもつ宝石のプロフェッショナル集団、夢仕立にお任せください。
『プリュム ドゥ ショーメ』
指輪のサイズ直し
ブランドの刻印も残っています。
思い入れのあるエンゲージリングですが、サイズが合わなくなり、しばらく使えない状態だったそうです。3.5サイズダウンのご希望でしたが、ショーメではサイズ直しを断られてしまったそうです。そこで夢仕立を見つけて、ご来店いただきました。
このリングのサイズ直しの難しいところは、リング上部のアーム部分が2段構造のブリッジになっている点です。さらに、このブリッジのサイドにはメレダイヤのラインがきれいに上下左右4箇所に留まっています。リングを大きくする場合でも小さくする場合でもかならず内側の円のカーブが変わります。カーブが変わると地金にシワなどが出来易いので、シワなどが出来た場合、石が留まっているとその留まっている石座に影響が出て、石が取れてしまったり、収まりが悪くなったりします。 サイズ直しを含めた修理は、元の状態よりも耐久性を上げることは難しい場合が多く、全ての場合において耐久性はわずかに低くなってしまうのですが、それでもなるべく耐久性を持たせるように修理をいたします。石座になるべく負担がかからないようにするためには、少し時間をかけてゆっくりとカーブの調整をする必要があります。
また、ブランド品のお品物には必ず刻印が入っています。この刻印をできる限り消失しないようにしたいのですが、無理に修理すると刻印が消失してしまうことがあります。刻印も修理自体を少し時間をかけて行うことにより、消失の度合いが最小限に抑えられます。それでも消えてしまうくらいに薄い刻印もありますので、その場合は刻印を取るか、修理を取るか、お客様に判断を仰ぐこととなります。 このプリュムドゥショーメのリングの刻印は比較的しっかりと入っていましたので、刻印は消失することなく、しっかりと残ってくれました。
このリングは仕上げにも気を使います。パヴェ風にセットされたサイドのメレダイヤの爪を磨くことにより、リング自体の輝きが増したように見えるため、仕上げを追加で行い細かく磨きました。さらにロジウムメッキによって仕上げることにより、石座下の輝きも増し、ダイヤモンドの輝きも新品同様の輝きを取り戻しています。サイズ直しの仕上がりも、あまり楕円形にならずにかなり真円に近い状態に仕上がりました。 加工金額:¥23,500(税別) 加工期間:約3週間
CHAUMETのK18リングを3号UPいたしました。四角いデザインですので1箇所の長さは変わっておりますが、全体の雰囲気を損ねることなく仕上がりました。ブランドでは受け付けていないようなサイズ直しも多数承っておりますので、ぜひぜひご相談くださいませ。
お買い上げ先ではサイズ直しができない場合などあり、夢仕立てではそのようなリングもサイズ直しを行うことができます。こちらのリングは構造上難しいサイズ直しでしたが、とても綺麗に仕上がりました。
1780年にパリで創業し、ナポレオンの皇后ジョゼフィーヌの御用達ジュエラーとなりました。パリは、500年も前から卓越した宝飾職人のいる街として有名でした。1780年に創業したショーメもその一人です。230年以上の歴史をもつCHAUMERのハイジュエリーにおける卓越性は、代々のアトリエ責任者によって受け継がれ、宝飾職人、セッティング職人、研磨職人、エングレーバーが、比類ない美しさと輝きを放つジュエリーを生み出します。また、ショーメと言えば芸術性と独創性に富んだティアラが有名で、ヨーロッパの王室御用達のハイジュエリーです。また、日本では格闘家の魔裟斗さんが矢沢さんにプレゼントした事で話題になりました。
この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
高嶋 真紀