ダイヤモンドの主なカット方法

輝き方にも違いがあります ダイヤモンドの主なカット方法

ダイヤモンドには、さまざまな形があることをご存知でしょうか。

実はダイヤモンドは、そのカット方法の違いによってさまざまな輝きを見せてくれます。 そこで今回は、ダイヤモンドのカットの主な種類7つとそれぞれの魅力をご紹介いたします。

ダイヤモンドのカットの主な種類7つとそれぞれの魅力

ラウンドブリリアントカット

人気の高い、最もオーソドックスなカット。ダイヤモンドと聞いて皆様が思い浮かべるのも58面体のこの形だと思います。
一般的な婚約指輪によく見られるダイヤモンドの形状です。
ダイヤモンドの原石を半分以上研磨して作り上げた非常に美しい輝きが魅力です。
光の反射や屈折率などの光学的特性を考慮したこのカットは、ダイヤモンドの光学効果をもっとも効率よく出せるのは、このカットです。
また、グレーディングレポートにカットグレードが記載されるのはラウンドブリリアントカットのみです。

「輝く」という意味を持つブリリアントという名前の通り、宝石の輝きを引き出すための58面体カットです。光を内側で反射させてその輝きを強めることで、宝石の輝きを最大限に引き出します。


オーバルブリリアントカット

上記のラウンドブリリアントカットのような輝きを放つ、楕円形のブリリアントカット。
虹色のブリリアンスが多くみられ、とても美しいデザインのカットです。また、そのシェイプは女性らしく、柔らかい雰囲気を演出します。
縦横の長さの比率によって印象も大きく変わり、同じシェイプの石はありません。


マーキースブリリアントカット

両端がシャープな葉型で、船のような形のカット。
水雷形とも呼ばれており、他のカット方法に比べるとカラット数の割に大きく見えるのが特徴です。
オーバルカット同様、縦横の長さの比率で大きく印象が変わります。リングに使用すると、指をスマートに美しく演出します。


プリンセスカット

1970年以降に登場した比較的新しいカットです。
ラウンドブリリアントカットとバケットカットを合わせた複雑な形状の美しいカットです。
厚みのある正方形で、強い輝きを放つスタイリッシュなフォルムが人気を集めています。
気品のある美しさと可愛らしさを兼ね備えた魅力的なカットですが、エッジが欠けやすいため扱いには注意が必要です。そのため、あらかじめエッジがカットされているプリンセスカットもあります。

上部から見ると正方形になっており、下部はブリリアントカットを施したカット法です。面が四角く細かくカットされており、モザイク模様のように見えるのが特徴です。また、輝きを引き出すだけでなく、「プリンセス」の名称の通り気品ある大人っぽさを演出できるカット方法で、婚約指輪として多くの人気を集めています。


エメラルドカット

長方形で四方の角に面が施されたカット。エメラルドのカットとして多く用いられるためこのような名称ですが、このカットはカット面が少なく、中の内包物が肉眼でもよく見えます。
そのためこのカットを行うダイヤモンドは非常に綺麗なものが多く、金額も比較的光学となりやすいのも、特徴です。
またカット面が少ないのでファイアは少ないのですが、光の取り込み部分と反射光の露出面が大きいため、白色の極めて強い光を放つ、とても美しいカットです。
名前のようにエメラルドのカット法ですが、ダイヤモンドなどの他の宝石に用いられることもあります。

ブリリアントカットなどと異なり平面を広くとったカットのため、透明度の高い宝石を用いることで澄んだ美しさを引き立たせることができます。伝統的なスタイルのジュエリーに多く用いられます。エメラルドを用いたペンダントなどのオーダーメイドジュエリーは、こちらのカットが人気です。


ペアシェイプカット

涙のしずくにも似ているため、「ティアドロップ」とも呼ばれており、ネックレスに使用すると首元をとても美しく引き立て、リングに使用すると指を美しく、長く見せる効果もあります。 縦横のシェイプによって印象が大きく変わりますので、ぜひお好みの宝石を探してみてください。


ハートシェイプカット

その名の通り、愛らしいハートを模ったカットです。
トップの凹みを作るためにラウンドブリリアントカットになり得るダイヤモンドをカットするため、非常に贅沢なシェイプのダイヤモンドであるとも言われます。またその美しく繊細な輝きとシェイプの甘さは女性に根強い人気があり、絶対的な数も少ないことから比較的高額となる場合も多い種類のダイヤモンドです。
ハートシェイプも縦と横のシェイプの違いが顕著なカットで、その形状で大きく印象が変わりますので、お好みに合わせてお選び下さい。

ファッション性が強く、とくに若い女性向けのカットとして人気があります。当店のオーダーメイドジュエリーでも人気のあるカット法です。 ラウンドブリリアントカット同様58面体で、宝石の輝きを存分に引き出します。ルビーやダイヤモンドなどにこのカットが多く見られます。


いかがでしたでしょうか。

カットの方法、さらにはそのカットの微細な違いで大きく印象が変わるダイヤモンド。
お手持ちのリングやネックレスにあしらわれたダイヤモンドも、実は二つと再現できない唯一無二の形をしています。夢仕立てではそのダイヤモンドを活かし、再び別のジュエリーとして使うためのリフォームを行っております。
お気に入りのダイヤモンドがあるものの、リングのデザインが古くてなかなかつけられないという方は、ぜひ一度夢仕立てにご相談くださいませ。


宝石は、美しく磨きカットしてこそ価値や魅力が引き出されます。原石のままでは、ジュエリーとして身につけることはおろか、本来持っているその輝きを見ることすらもできません。カット方法は、宝石にとってその魅力や善し悪しを決める非常に重要なポイントなのです。

ジュエリー工房 夢仕立では、ジュエリーのリフォームやオーダーメイドジュエリーの製作を承っております。お客様の思い描く理想を自由にオーダーいただけますので、宝石のカットについてもお気軽にご相談いただけます。

資格会員ディプロマ FGA 依田 光弘

この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
夢仕立工房 代表取締役社長
依田 光弘

ジュエリーや宝石が新品同様の品物に生まれ変わる仕上げ直し

指輪をリフォームするメリットとお店選びのおすすめポイント

形見の指輪をピンキーリングにリフォームしたい

FOLLOW US