この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
シトリン(Citrine)は、その美しい黄金色の輝きから「太陽の石」「希望の石」とも称される天然石で、近年、パワーストーンやジュエリーとしても高い人気を誇っています。この記事では、シトリンの基礎知識、特徴、産地、価値、選び方、ジュエリーとしての魅力、偽物との見分け方など、あらゆる側面から鑑定士資格を持つ日本宝石協会の理事がわかりやすく解説。
この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
シトリンは鉱物学的には「クォーツ(石英)」の一種で、黄色から黄褐色の色味を持つ天然石です。名前の由来は、レモンを意味するフランス語の「citron(シトロン)」から来ており、まさに柑橘系のフレッシュなイメージにぴったりの石です。
シトリンの最大の魅力は、何といってもその美しい色彩です。天然のシトリンは希少で、多くはアメシストやスモーキークォーツを加熱処理して作られていますが、天然のままでも極めて美しい色味を持つものも存在します。
現在流通しているシトリンの多くは、アメシストを加熱して作られたものです。ナチュラルシトリン(未処理の天然品)は特に希少とされ、高値で取引されることもあります。
シトリンの産地として最も有名なのはブラジルで、世界のシトリン供給の大部分を担っています。その他、マダガスカルやロシア、ウルグアイなどでも産出されますが、品質や色の濃淡には産地による個性があります。また、日本の各地で採れます。
| 産地 | 特徴 |
|---|---|
| ブラジル | 透明度が高く、鮮やかな黄金色が特徴 |
| マダガスカル | やや濃い目の色味で、オレンジがかった石が多い |
| ウルグアイ | 中間的なトーンで、ジュエリー向けにも人気 |
シトリンは、古くから「富と繁栄の石」「太陽のエネルギーを持つ石」として世界中で親しまれてきました。その明るい黄金色が象徴するように、ポジティブなエネルギーと活力をもたらすとされています。
これらはパワーストーン的に言われていることであって、実際の宝石にそのような力が効果があるかどうかは立証されていません。宝石学士としては、無い、と言う見解です。ただし、プラシーボ効果はあるかもしれませんので、その1つ1つ異なる個性を持って生まれてきた天然の宝石に対する気持ちは、とても素晴らしく大切だと思います。
シトリンを選ぶ際には、以下の点をチェックすると良いでしょう。
シトリンは、明るく前向きなエネルギーを感じさせることから、指輪やネックレス、ブレスレットとして人気があります。
シトリンはモース硬度7と比較的丈夫ですが、長く美しく保つには下記のお手入れが大切です。
シトリンは、その明るい黄金色から「太陽の石」とも呼ばれ、ポジティブなエネルギーや金運、自己肯定感を象徴するパワーストーンとして人気があります。産地や処理方法によって色味に違いがあるため、自分に合った一石を見つける楽しみも大きい宝石です。
ジュエリーとしても日常使いしやすく、手入れも簡単。11月の誕生石として、贈り物にも最適です。正しい知識を持って選べば、シトリンは一生の宝物になることでしょう。