この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
トパーズは、古代から王族や聖職者に愛されてきた11月の誕生石です。「成功・希望・誠実・友情」という石言葉を持ち、贈り物としても人気があります。ブルー・インペリアル・ピンクなど色のバリエーションが豊富で、それぞれ異なる意味と魅力を持っているのも特徴のひとつです。
この記事では、トパーズの石言葉と意味を色別に解説するほか、鉱物としての特徴・産地・選び方・価格相場まで、英国宝石学協会公認・日本宝石協会理事の鑑定士がわかりやすくご紹介します。
この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
トパーズ全体の石言葉は「成功・希望・誠実・友情」。透明感のある輝きと多彩な色合いから、古くから前向きなエネルギーをもたらす石として大切にされてきました。トパーズはブルー・インペリアル・ピンクなど色のバリエーションが豊富で、それぞれ異なる石言葉と意味を持っています。
ブルートパーズの石言葉は「友情・希望・知性」。澄んだブルーが知性や集中力を象徴するとされ、仕事や学業のお守りとして選ばれることも多い石です。
インペリアルトパーズの石言葉は「友情・誠実・潔白」。18世紀ヨーロッパで3カ国の女傑たちが同盟を結んだ際の指輪にインペリアルトパーズが使われたという逸話から、「友情」を象徴する石として知られるようになったと言われています。
ピンクトパーズの石言葉は「誠実・潔白・友情・希望」。トパーズ全体の石言葉をベースに、やさしいピンク色が恋愛運を高めるパワーストーンとしても人気があります。
ゴールデントパーズの石言葉は「繁栄・知恵・希望」。温かみのある黄金色が金運や豊かさを象徴するとされ、11月の誕生石として代表的な色です。
シャンパントパーズの石言葉は「上品・落ち着き・豊かさ」。淡いブラウンがかった色合いが落ち着きと気品を象徴するとされ、シックな装いに合わせやすい石です。
ホワイトトパーズの石言葉は「潔白・友愛・希望」。無色透明な輝きが純粋さや清らかさを表すとされ、シンプルながら上品なジュエリーとしても人気があります。
トパーズは、モース硬度8と高い硬度を持つ宝飾石です。ルビーやサファイアに次ぐ硬さを持ちながら透明度が高く、その美しい輝きから古代エジプトやローマ時代より宝飾品として愛されてきました。和名は「黄玉(おうぎょく)」で、11月の誕生石としても広く知られています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | 黄玉(おうぎょく) |
| モース硬度 | 8 |
| 主な色 | 無色・ブルー・ピンク・イエロー・オレンジ系 |
| 主な産地 | ブラジル・スリランカ・ナイジェリア・パキスタン |
トパーズは硬度が高い一方で、光軸に垂直な方向に強い劈開性(一定方向に割れやすい性質)があります。そのため取り扱いや加工の際には注意が必要で、カットの際も通常はテーブル面を垂直から少し角度をつけた方向に設定します。日常使いには適していますが、強い衝撃を与えないよう気をつけましょう。
トパーズは同じ鉱物でありながら、色によって印象も石言葉も大きく異なる個性豊かな宝石です。宝石学的にはフッ素を多く含む「Fタイプ」と水酸基を多く含む「OHタイプ」に大別され、色や性質が異なります。
トパーズは世界各地で採掘される宝石です。産地によって色味や特徴が異なるため、産地を知ることがトパーズ選びの参考になります。
| 産地 | 特徴 |
|---|---|
| ブラジル | 世界最大の産地。ミナスジェライス州でインペリアルトパーズをはじめ、多彩な高品質トパーズが産出される。 |
| パキスタン | 天然ピンクトパーズの産地として知られる。クロム元素による発色で、希少価値が高い。 |
| スリランカ | 無色〜淡青色系が多く、透明度の高いジュエリー向けのものが多い。 |
| ナイジェリア | ピンクやブラウン系のトパーズを産出する産地のひとつ。 |
| 日本 | かつて岐阜県・滋賀県でトパーズが産出され、明治時代には有力な産地として知られていた。現在はほぼ枯渇している。 |
トパーズは古代エジプト・ギリシャ・ローマ時代から人々に親しまれてきた歴史ある宝石です。古代エジプトでは太陽神ラーの力が宿る石として崇拝され、護符として用いられていたと伝えられています。古代ギリシャやローマでも太陽の象徴とされ、光やエネルギーを引き寄せる石として尊ばれました。中世ヨーロッパでは「怒りを鎮める石」として王族や聖職者が身に着け、インドでも長寿や美しさをもたらすお守りとして大切にされてきました。
トパーズという名前の由来には諸説あります。紅海に浮かぶ島「トパジオス(現在のザバルガド島)」に由来するという説、ギリシャ語で「探し求める」を意味する「topazos」に由来するという説、サンスクリット語で「火」を意味する「tapas」に由来するという説などがあり、現在もはっきりとは確定していません。なお、古代には現在のペリドットがトパーズと呼ばれていたこともあり、歴史的な混同が長く続いていました。
日本では明治初期に岐阜県や滋賀県でトパーズが産出され、一時は世界的な産地として知られていました。現在はほぼ採掘されていません。なお、和名「黄玉(おうぎょく)」は、黄色い石の代表として親しまれてきたことに由来しています。
トパーズはカラーバリエーションが豊富なため、選ぶ際にいくつかのポイントを押さえておくと後悔のない買い物ができます。
トパーズは種類・色・サイズ・処理の有無によって価格が大きく異なります。同じ「トパーズ」でも数百円のものから数十万円以上のものまで幅広く、種類を理解した上で選ぶことが大切です。
トパーズはモース硬度8と高く日常使いにも適しているため、さまざまなジュエリーに活用されています。色のバリエーションが豊富なことから、デザインの幅が広いのも魅力のひとつです。
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