この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
誕生石とは、生まれた月に割り当てられた特別な宝石のことです。古くから「身に着けると幸運をもたらす」と信じられてきた誕生石は、現代でも自分へのご褒美として、大切な人へのプレゼントとして、あるいはオーダーメイドジュエリーの石として多くの方に選ばれています。
この記事では、誕生石の意味・石言葉から月別一覧、ジュエリーとしての選び方・贈り方・オーダーメイド・リフォームまで詳しくご紹介します。
※本記事は、ジュエリーの鑑定士資格を持つ専門家の監修のもと作成されています。
この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
誕生石の起源は古く、旧約聖書に登場する大祭司の胸当てに飾られた12の宝石にさかのぼるとされています。その後、中世ヨーロッパを経て18世紀ごろに「生まれた月ごとに守護の石を身に着ける」という現在の形が広まりました。
誕生石には月ごとに「石言葉」があり、その意味が贈る側・受け取る側の双方にとって特別なメッセージになります。たとえば1月のガーネットは「真実・友愛」、6月のパールは「健康・富・長寿」。石の意味を添えることで、ジュエリーはただのアクセサリーから、想いを込めた贈り物へと変わります。
日本で広く使われている誕生石の定義は、全国宝石卸商協同組合が定めたものです。2021年、実に63年ぶりに改訂が行われ、タンザナイト・スピネル・アレキサンドライトなど10種類の石が新たに加わりました。複数の誕生石がある月は、好みの石や意味で選ぶことができます。
2021年の改訂により、複数の誕生石がある月が増えました。メインとなる石を中心に、ジュエリーとしての選び方の視点からご紹介します。
深みのある赤が印象的なガーネットは、情熱と愛情を象徴する石です。硬度が高く日常使いにも向いており、ゴールドとの相性が特に良いためアンティーク調のデザインにも映えます。リングやネックレスなど幅広いアイテムで楽しめます。
透明感のある紫が上品なアメシストは、癒しの石として古くから珍重されてきました。薄い紫はカジュアルに、深い紫はフォーマルシーンにも対応できる万能な石です。また、クリソベリルキャッツアイも2月の誕生石で、猫の目のような独特の光が特徴的です。
透き通った青が海を思わせるアクアマリンは、「幸せな結婚」の象徴ともいわれ、マリッジジュエリーにも人気です。シルバーやプラチナとの相性が良く、清潔感のある仕上がりになります。他にサンゴ・ブラッドストーン・アイオライトも3月の誕生石です。
宝石の王ともいわれるダイヤモンドは、硬度10と最も硬い宝石です。婚約指輪や記念ジュエリーの定番であり、どんな金属・デザインとも合わせやすい万能な石です。柔らかなピンク色のモルガナイトも4月の誕生石で、近年人気が高まっています。
鮮やかな緑が生命力を感じさせるエメラルドは、クレオパトラも愛したとされる歴史ある宝石です。日本の国石でもあるヒスイ(翡翠)も5月の誕生石で、和の雰囲気を持つジュエリーとして根強い人気があります。
→ エメラルドについて詳しく見る / 翡翠について詳しく見る
貝が長い時間をかけて育てる有機質の宝石で、自然が生み出す柔らかな光沢が最大の魅力です。和装・洋装どちらにも合わせやすく、冠婚葬祭を問わない上品な存在感があります。6月の誕生石にはムーンストーン(月光のような幻想的な輝き)、アレキサンドライト(光源によって緑から赤紫に色が変わる希少な石)もあります。
→ ムーンストーンについて詳しく見る / アレキサンドライトについて詳しく見る
情熱の赤といえばルビー。ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ち、王族に愛されてきた格調ある石です。ゴールドとの相性が抜群で、存在感のあるリングやペンダントに仕上がります。スフェーンも7月の誕生石で、ダイヤモンドを超える輝きを持つ希少な石として知られています。
爽やかな黄緑色が夏らしいペリドットは、「太陽の石」とも呼ばれ、ポジティブなエネルギーをもたらすとされています。カジュアルなデザインとの相性が良く、夏のジュエリーとして人気があります。サードオニックス・スピネルも8月の誕生石です。
深みのある青が品格を感じさせるサファイアは、誕生石の中でも特に人気の高い石のひとつです。青以外にもピンク・イエローなど豊富なカラーバリエーションがあります。クンツァイトも9月の誕生石で、淡いピンク色が愛情を象徴する石として知られています。
見る角度によって色が変わる遊色効果が特徴のオパールは、同じ石が二つとない唯一無二のジュエリーになります。個性を大切にしたい方に特に人気の石です。トルマリンも10月の誕生石で、豊富なカラーバリエーションが楽しめます。
→ オパールについて詳しく見る / トルマリンについて詳しく見る
カラーバリエーションが豊富な石で、中でもオレンジがかったインペリアルトパーズは特に高い評価を受けています。透明感のある輝きがエレガントな印象を与え、リングやペンダントに人気があります。温かみのある黄色が特徴のシトリンも11月の誕生石です。
→ トパーズについて詳しく見る / シトリンについて詳しく見る
古代エジプトやネイティブアメリカンの文化でも神聖視されてきた歴史ある石です。鮮やかな空色と独特のマットな質感が個性的なジュエリーに仕上がり、シルバーとの相性が特に良いとされています。12月の誕生石には他にタンザナイト(タンザニア一か所でのみ産出される希少な青紫の石)、ラピスラズリ、ジルコンもあります。
→ ターコイズについて詳しく見る / タンザナイトについて詳しく見る
誕生石ジュエリーを選ぶときは、「誰が身に着けるか」「どんなシーンで使うか」を起点に考えると選びやすくなります。なお、誕生石は必ずしも自分の誕生月の石でなくても構いません。好きな色や意味で選ぶのも、誕生石の楽しみ方のひとつです。
日常使いであれば、硬度が高く傷つきにくいダイヤモンド・サファイア・ルビー・ガーネットなどが向いています。一方、オパールやエメラルドは比較的デリケートなため、特別な日のジュエリーとして大切に使うのがおすすめです。
誕生石の色みによって、合わせる金属が変わります。赤系(ルビー・ガーネット)はゴールドとの相性が良く、青系(サファイア・アクアマリン)はプラチナやシルバーと組み合わせると清潔感のある仕上がりになります。石の色を引き立てる金属選びが、ジュエリー全体の印象を左右します。
自分へのご褒美には自分の誕生月の石を、プレゼントには相手の誕生月や贈りたいメッセージに合った石言葉の石を選ぶのも素敵な選び方です。受け取った相手が石言葉の意味に気づいたとき、ジュエリーへの愛着がより深まります。
誕生石ジュエリーは、誕生日や記念日のプレゼントとして定番の人気を誇ります。相手の誕生月の石はもちろん、石ごとに込められた石言葉の意味から選ぶのも素敵な贈り方です。どちらも「あなたのために選んだ」という想いが自然に伝わるのが、誕生石ギフトの魅力です。
誕生日プレゼントには、相手の誕生月の石をあしらったリングやネックレスが定番です。結婚記念日には夫婦それぞれの誕生石を組み合わせたジュエリーも喜ばれます。お子さんへの贈り物には、「健康」「長寿」の石言葉を持つパールや、「希望」の石言葉を持つトパーズなど、贈りたい想いに合った石を選ぶのもおすすめです。
誕生石ジュエリーは石の種類やデザインによって価格帯が幅広く、数千円のものから数十万円のものまであります。ダイヤモンド・ルビー・エメラルド・サファイアは比較的高価になりやすく、シトリン・ペリドット・アメシストなどは手に取りやすい価格帯です。予算に合わせて石を選ぶのもひとつの方法です。
「こんなデザインのジュエリーを贈りたい」というイメージがあれば、オーダーメイドで形にすることができます。デザイン画からご提案し、ご予算に合わせて対応いたします。大切な人への特別な贈り物として、ぜひご相談ください。
誕生石をオーダーメイドジュエリーに仕立てると、既製品では叶えられない「自分だけの一点もの」が完成します。デザインや石の組み合わせ、金属の種類まで自由に決められるのがオーダーメイドの最大の魅力です。
「誕生石を使った婚約指輪を作りたい」「憧れのデザインを再現したい」「大切な人へのプレゼントに世界にひとつのジュエリーを贈りたい」など、さまざまなご要望にお応えしています。デザイン画からご提案し、ご納得いただけるまで丁寧にご相談に応じます。
まずはお気軽にご来店・お問い合わせください。ご予算やイメージをお聞きしながら、デザイン画からご提案します。ご納得いただけるまで丁寧にご相談に応じますので、はじめてオーダーメイドをご検討の方もお気軽にどうぞ。
長年大切にしてきた誕生石ジュエリーも、デザインが古くなったり、サイズが合わなくなったりすることがあります。そんなときは、石はそのままに新しいデザインに生まれ変わらせるリフォームという選択肢があります。
「祖母から譲り受けた誕生石のリングを、普段使いできるデザインに作り直したい」「昔のネックレスのチェーンだけを替えたい」など、さまざまなご相談に対応しています。思い入れのある石を活かしながら、現代のライフスタイルに合ったジュエリーに仕立て直すことができます。
使わなくなったジュエリーをそのままにしておくのはもったいないです。誕生石には意味や思い出が込められているからこそ、形を変えて長く身に着け続けることに価値があります。まずはお気軽にご相談ください。
A. 旧約聖書の「出エジプト記」に登場する大祭司の胸当てに飾られた12の宝石が起源のひとつとされています。現在の形は1912年にアメリカの宝石商組合によって制定され、日本では1958年に全国宝石卸商協同組合が独自に定めました。
A. 国や団体によって選定される石が異なるためです。また2021年に63年ぶりの改訂が行われ、新たに10種類が追加されたことで選択肢が広がりました。複数ある月は、好みの色や石言葉で選んでいただけます。
A. はい、問題ありません。誕生石はあくまで「縁のある石」のひとつです。直感や石言葉の意味、あるいは純粋にデザインの好みで選ぶことも、ジュエリーを楽しむ素敵な方法です。
A. 石の種類によって異なります。ダイヤモンド・サファイア・ルビー・ガーネットなど硬度の高い石は日常使いに向いています。一方、オパールやエメラルドは比較的デリケートなため、毎日の使用には注意が必要です。
A. 使用後は柔らかい布で優しく拭くのが基本です。石の種類によってお手入れ方法が異なりますので、不安な場合はお気軽にご相談ください。
A. 夢仕立の各店舗にてご相談を承っています。銀座・渋谷・北千住・横浜など複数の店舗があり、予約なしでもお気軽にご来店いただけます。誕生石を使ったオーダーメイドやリフォームのご相談はお気軽にどうぞ。