パールネックレスの真贋を見分ける5つの方法
本物とイミテーションの違いとは?

本物の真珠(天然パール)とイミテーションパールは、実はちょっとした観察や感触で見分けられることがあります。見た目が似ていても、その素材や加工方法には明確な違いがあり、正しい知識を持つことで、偽物を見抜くことも可能です。 この記事では、パールネックレスの真贋を見分けるための5つのチェックポイントを鑑定士の資格を持つ、日本宝石協会の理事が紹介します。

資格会員ディプロマ FGA 依田 宇弘

この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘

1. 擦ってみて「ザラザラ感」があるか確認する

最も簡単な見分け方の一つが、「パール同士を軽く擦ってみること」です。

感触の違いを体感しておくと、自宅にあるパールをチェックする際にも役立ちます。

2. ネックレスの「穴の周り」をチェックする

パールに紐や金具を通す「貫通穴(かんつうけつ)」の周囲を見ることで、素材の違いが現れます。

ネックレスタイプのパールでは、特に有効な見分け方のひとつです。

3. パールの「重さ」を比べてみる

素材の違いは「重さ」にも表れます。

イヤリングやピアスでは分かりづらいかもしれませんが、ネックレスであれば全体の重さの差は顕著に感じられます。

4. 表面の「エクボ」や「凹凸」に注目する

表面の微細な形状にも違いが見られます。

多少の形の不均一さがある方が、天然の証とも言えます。

5. 表面の「光沢・輝き」を観察する

最も確実で上級者向けの判別方法が、光沢の違いを見ることです。

ルーペで表面を観察すると、両者の違いはよりはっきりとわかります。

まとめ|本物かどうか迷ったら専門家に相談を

パールの真贋を見分ける方法として、

  1. 擦ってザラザラ感を確認
  2. 穴の周りを観察
  3. 重さを比較
  4. 表面の凹凸(エクボ)を見る
  5. 光沢の質を観察する

といった5つのポイントをご紹介しました。

ただし、慣れないうちは見極めが難しいこともあります。特に海外で購入する場合などは、明確な表示がないことも。少しでも不安がある場合は、専門の工房や宝石店に相談することをおすすめします。

信頼できる品質のパールネックレスを選ぶために、ぜひ今回の情報を参考にしてください。

パールネックレスのお手入れ

パールネックレスのお手入れは「まずよく拭くこと」と言われますが、これは誤りです。正しくは「使用後は必ず洗うこと」です。 “パールは洗えない”と言いますがこれは誤りです。パールは海や川から算出されますので、当然水に弱くはありません。実際に真珠が養殖場から出荷される際には綺麗な真水で洗浄されて出荷されます。 ではなぜ「真珠は洗えない」という様になったのでしょうか。

夢仕立のパールネックレスは水洗い出来る

これまで「真珠のネックレスは洗えない」というのが通説でした。 これは真珠のネックレスに使用している糸が絹糸やテトロン合成糸など、水分を含むと伸びたり弱くなって劣化してしまう素材が主流であるため、洗うことは良くないとされてきたことに起因します。 しかし真珠の専門家が多く在籍する大手真珠ブランドでも洗うことを推奨しないのはなぜでしょうか。 これはに残念ながら販売店である宝飾店の「2〜3年に1度糸替えを行うために店に定期的に通ってもらいたいから」という意図が含まれています。また「劣化したら新たな真珠ネックレスを購入してもらう」という販売側の意図があることも否めません。 ロンジェ糸はかつて日本全国に拡販された時代がありましたが、販売店の「お客様のリピート率を減少させるので、”洗える”ということは言わない」という方針が主流でしたので、真珠が洗えるということは一般化しませんでした。 消費者に真実を伝える義務や流通の透明化が進む中、未だに真珠のお手入れ方法に関して宝飾業界は消費者に真実を語っていません。 しかし、「真珠はお客様ご自身の手で洗ってお手入れすることができる」、これが真実です。

切れにくい、水洗いできる
パールネックレス

真珠は海や川で産まれます。だから当然、真珠は洗えます。しかし、通常は糸が弱くなるのでパールネックレスを洗うことはできません。そこで切れにくく、水洗い出来るパールネックレス専用糸『ロンジェ』を開発いたしました。このロンジェ糸だけが、パールネックレスのご自宅での洗浄を可能にします。

ロンジェの特徴

・通常使用されているテトロン糸の約3倍の強さで、糸切れしにくい構造 ・通常の絹糸や合成糸は洗うと伸びたり、もろくなってしまうため洗えませんが、ロンジェの糸を使用した真珠・パールネックレスはいつでもお客様ご自身の手で簡単に水洗いすることが出来ます。 お手持ちのパールネックレスを、ロンジェ糸に糸替えを行うことができます。パールは皮脂や汗によって変質・褪色してしまいますが、ご使用のたびに洗浄することで、永く品質を保つことができます。また、ロンジェ糸は通常糸に比べて耐久性が高く、約6kgの引っ張り強度をがあります。通常使用をしている限り、半永久的に糸切れの心配はありません。

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