この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 優子
「身につけていただけなのに傷ついてしまった」
「知らないうちに傷んでいた・・・」
当店にお越しのお客さまの中には、このような原因不明のトラブルでジュエリーのメンテナンスや修理にいらっしゃる方も珍しくありません。実はみなさん、自分では何もしていないと思っていても、知らず知らずのうちに大切なジュエリーを傷つける行為をしてしまっているようです。 今回は、大切なジュエリーをいつまでも美しく保つために、気をつけていただきたいポイントをご紹介します。
家の中は外とちがい、自分の慣れた空間です。そのため誰しも気が緩みやすく、動きも無造作になりがち。身につけたジュエリーを少しぶつけても気にしなくなったり、ジュエリーをつけたまま炊事や掃除をしてしまったりするため、自覚がないまま傷をつけてしまうのです。 外出中は気にしていることも、家に帰ると安心してしまい、知らず知らずのうちに傷つけてしまうことがあります。家に帰ったら靴や上着を脱ぐように、身につけているジュエリーはすべて外して、ジュエリーボックスにきちんと保管するようにしましょう。
複数のジュエリーを重ねて身につけるという方は多くいらっしゃいますが、ジュエリーの重ねづけで意識したいのは、見た目や石の持つ意味合いなどだけではありません。ジュエリー同士がぶつかり合って傷つけてしまわないか、という点にも注意が必要です。
エタニティーリングとは、リングの全周に石を留めている指輪のことを指します。石が途切れずに並んでいることから「永遠の愛の象徴」と言われ、結婚指輪や結婚記念日の贈りものとして人気のあるリングです。一般的にはダイヤモンドがあしらわれます。 ダイヤモンドは天然の宝石の中ではもっとも硬い物質。そんな強固なエタニティーリングに他のリングを重ねてしまうと、みるみる傷ついてしまいます。重ねづけだけでなく、隣の指にリングをすることも傷の原因になりかねませんので、避けた方が良いでしょう。
ホワイトゴールドは、ゴールド白色の金属であるパラジウムを混ぜて作った白っぽいゴールドのことを指します。多くの場合はロジウムメッキがかけてあり、それによってプラチナのようにキラキラとした輝きになります。 このように、「ホワイトゴールドにはメッキがかけてある」ということを知らない方はとても多く、リングやネックレスの重ねづけをして、メッキを剥がしてしまうといご相談も多く寄せられます。ホワイトゴールドに限らず、メッキが施されているジュエリーの重ねづけには注意が必要です。
パールの硬度は3.5度。ダイヤモンドの10度、ガラスの5度などと比べれば分かる通り、比較的やわらかい宝石です(ちなみに人間の歯は7度、爪は2度とされています)。非常に傷つきやすい宝石なので、パールネックレスと他のネックレスの重ねづけは極力避けるようにしましょう。ダイヤモンドなど硬度の高いものだけでなく、チェーンやネームペンダントなどでも傷ついてしまいますので、要注意です。 身につけるときだけでなく、保管するときも擦れてしまわないように他のジュエリーと重ならないような保管を心がけるようにしましょう。
パールネックレスは「水につけてはいけない」ということを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 実は、当たり前のことかもしれませんがパールは「海や川」で採れます。当然水は問題ありません。 それどころか、真珠層の間にあるタンパク質の成分から水分が損なわれ過ぎてしまうと、真珠層の剥離にもつながりますので定期的に保湿することが大切です。 保湿が大切ですから、保管時には絶対に乾燥剤とは一緒にしないでください。 また湿気が多過ぎてしまうと、カビが生える原因にもなりますから定期的なメンテナンスが必要です。 真珠はデリケートな宝石ですので、実はこまめな洗浄が必要不可欠です。 しかし、一般的に販売されているパールネックレスの糸は水に弱いものばかりです。 そのため長い間パールネックレスは「洗えない」という間違った認識が浸透してしまいました。 夢仕立はそんな間違った認識を覆すため、洗えるパール専用糸システム「ロンジェシステム」を開発しました(特許)。 パールは洗浄することでいつまでもその輝きを保つことができますので、良いパールほどロンジェシステムで組み直し、日々ご自宅で洗ってメンテナンスできるようにしてあげてください。
この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 優子
何年もジュエリーを使用していると、地金部分に細かい傷が多数入ってきます。これを取り去ることにより新品同様の品物に生まれ変わります。また、洗浄するだけでも綺麗になります。 他のものと同じように、ジュエリーにも汚れは付きます。「夢仕立」に直接お持ちいただければ強力な洗浄器で洗いますが、適度にご自宅で洗っていただくだけで汚れの付き方は少なくなります。
婚約指輪や結婚指輪を購入してから数十年の時が経つと、どうしてもデザインを古く感じてしまうことがありますよね。それでも大切な宝物である指輪を特別な日に身に着けたり、普段から使っていきたいという方は多いはず。しかし、昔のままのデザインの指輪を着けていると、服やメイク、髪型などにマッチせず、手元だけが時代遅れな印象になってしまいます。 そこでオススメなのが指輪のリフォームです。 希望によって普段使いがしやすいデザインに変更したり、今時の素敵な指輪へとお直ししたりすることができます。 購入当時の思い出を大切にしつつ、新たな息吹を吹き込むことで新鮮な気持ちで指輪をもう一度手元に輝かせることができます。
亡くなった祖母から生前に譲り受けたゴールドの指輪2つを、3つのピンキーリングにクエリーリフォームできますか? ジュエリー工房夢仕立てには、ジュエリーリフォームやオーダーメイドジュエリーなどに関するあらゆるお問い合わせ・お悩みがたくさん寄せられます。 今回は、そんな中からオーダーメイドリング製作についてのご相談をご紹介します。