合成モアッサナイトとは?ダイヤモンドとの違いを徹底解説

合成モアッサナイトとは?ダイヤモンドとの違いを徹底解説

近年、ジュエリー業界で急速に注目を集めている合成石「合成モアッサナイト」。 特に婚約指輪や結婚指輪を検討する方々の間で、ダイヤモンドに代わる新しい選択肢としてその名が広まりつつあります。 この記事では、ジュエリーリフォーム・オーダーメイドを手がける専門店の視点から、合成モアッサナイトの特徴、ダイヤモンドとの違いについて詳しく解説し、理想のジュエリー選びの一助となるような情報を鑑定士の資格を持つ、日本宝石協会の理事が解説します。

資格会員ディプロマ FGA 依田 宇弘

この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘

専門家による見分け方のポイント:

左(合成モアッサナイト):虹色(ブルー・オレンジ・グリーン)のファイア(分散光)が強く出ている。屈折率が高いため、ギラつくような輝き。複屈折性であるためダブリングが起こる。 右(ダイヤモンド):輝きは白くシャープ。ファイアは控えめで、上品かつ落ち着いた印象。 この「虹色の強さ」が、実際に合成モアッサナイトを見分ける際の一番の特徴です。

合成モアッサナイトとは?

■ 合成モアッサナイトの基本スペック

特性 詳細
化学組成炭化ケイ素(SiC)
結晶系六方晶系(複屈折性)
モース硬度9.25(非常に高い)
屈折率2.65〜2.69(ダイヤより高い)
分散率(ファイア)0.104
原産人工

ダイヤモンドとの違いは?

合成モアッサナイトとダイヤモンドは、一見すると非常に似ており、どちらもで強く輝く石です。"ダイヤモンドの模造石"として紹介されることもしばしばあります。 両者の間には素材の違いをはじめ、光の反射の仕方、耐久性、価格帯、さらには倫理的な背景など、多くの面で異なる特徴を持っています。 ここでは、ジュエリー選びの参考になるよう、合成モアッサナイトとダイヤモンドの違いを分かりやすく整理しました。

比較項目 合成モアッサナイト ダイヤモンド
輝き(ブリリアンス)非常に強く虹色の輝きが特徴白く鋭い輝き(クラシック)
硬度9.25(傷つきにくい)10(最高硬度)
価格ダイヤの1/10〜1/5程度高価で市場価格の変動あり

よくある質問:合成モアッサナイトって安っぽい?

■ 地金との組み合わせ印象が変わる

石単体ではなく、台座や地金の素材によってジュエリー全体の印象は大きく変わります。

使用地金 特徴と印象
プラチナ 冷たく上品な白色光で、無色透明石と相性が良い。
K18ゴールド 温かみのある色味で、肌なじみが良く華やかさも演出。
ピンクゴールド 可憐で女性らしい印象に。フェミニンなデザインに相性抜群。

合成モアッサナイトを使ったジュエリー制作例

デザイン例 特徴
婚約指輪(ソリティア) シンプルながら石の存在感を活かす定番デザイン
ペンダントトップ 顔まわりを明るく彩る、デイリーでも使える定番アイテム
フルオーダーリフォーム お手持ちのジュエリーの石を入れ替えて再利用

婚約指輪・記念日の贈り物として特別な石を探している方

ダイヤモンドに代わる新たな選択肢として、合成モアッサナイトは注目を集めていますが、人工石ですのでリセールバリューはありません。 受け継いでいく、資産として持つ、ジュエリーとして所有する、等の目的は向いていません。 そのため、結婚指輪や記念日の贈り物としては向いていないとも言えるかと思います。 あくまでもファッションとして楽しむことをお勧めします。 当店では、合成モアッサナイトを使用したフルオーダー制作、既存ジュエリーからのリフォーム、修理対応まで幅広く承っております。 まずはお気軽にご相談ください。 あなたの理想のジュエリーづくりを、私たちが全力でサポートいたします。

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