この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘

パールネックレスをお使いの方なら、「糸替えはいつすればいいの?」「どこに頼めばいいの?」「費用はいくらかかるの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
大切な真珠のネックレスを長く美しく保つためには、定期的な糸替えが欠かせません。糸は使用頻度や経年により少しずつ劣化していき、そのまま放置すると思わぬ時に糸が切れてしまい、真珠が散らばって紛失してしまうこともあります。
この記事では、日本宝石協会の理事で、鑑定士の資格を持つ専門家の視点から、パールネックレスの糸替えについて詳しく解説します。糸替えのタイミング、費用、依頼先、さらには、半永久的に糸替えが不要になり、水洗いまでできる特許技術「ロンジェシステム」についてもご紹介します。
この記事の監修者
英国宝石学協会 資格会員ディプロマ FGA
日本宝石協会理事
夢仕立工房 ジュエリーデザイナー
依田 宇弘
パールネックレスに使われている糸は、使用頻度に関わらず時間の経過とともに劣化していきます。絹糸は自然素材のため、湿気や汗を吸収して次第に弱くなっていきますし、合成繊維のテトロン糸も紫外線や摩擦によって少しずつもろくなっていきます。
特に、真珠の粒をつないでいる糸は、着用のたびに珠同士が擦れ合い、留め具付近には引っ張る力が加わります。こうした負荷が蓄積されることで、糸の劣化は徐々に進行していきます。
糸の劣化に気づかないまま使用を続けていると、ある日突然、着用中に糸が切れてしまうことがあります。真珠のネックレスが切れると、珠が一度に外れて地面に散らばり、一生懸命拾ったとしても何粒かは行方不明になってしまう可能性があります。
また、真珠のネックレスは厳密に色味や大きさの順番を考えて組まれています。一度バラバラになってしまったネックレスを元の美しい状態に組み直すには、通常よりも多くの時間と費用がかかってしまいます。
パールネックレスは、母から娘へ、娘から孫へと世代を超えて受け継がれることも多い特別なジュエリーです。長く愛用し続けるためには、適切なメンテナンスを行っていくことが大切です。
定期的に糸替えを行い、クリーニングや調整をすることで、大切なネックレスをいつまでも安心して身につけることができます。
パールネックレスには、糸で組んだものとワイヤーで組んだものの2種類があります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
糸で組んだパールネックレスには、以下のようなメリットがあります。
見た目が美しい(しなやかなフォルム) 糸で組んだネックレスは、糸の伸縮性を活かした独特のしなやかさがあり、美しいフォルムを描きます。首のラインに自然に沿い、エレガントな印象を与えます。
糸が見えづらくなっています 糸は真珠の色に合わせて白やグレーから選ぶことができ、珠と珠の間から糸が見えにくいため、真珠本来の美しさを引き立てます。
定期的な糸替えで安全に使用できます 現在のGPT糸などの高品質な糸は非常に丈夫な素材ですので、定期的に交換すれば切れることはほぼありません。適切にメンテナンスすることで、長く安心して使用できます。
一方、ワイヤーで組んだパールネックレスもあります。
メリット:糸替えが不要です ステンレスワイヤーは劣化しにくいため、基本的に糸替えの必要がありません。
デメリット:見た目が劣る、ごくまれに切れることがあります ワイヤーは伸縮性がありません。真珠同士の擦れを防ぐために、少し隙間を開けて組むか、クッションを入れて組む必要があります。そのため、糸に比べて見た目がやや劣ります。
また、ワイヤーは折り曲げた状態で圧力がかかると、ごくまれにポキッと折れることがあります。通常使用では問題ありませんが、極端に曲げたり強い力が加わったりすると、切れる可能性もあります。
パールネックレスを組む糸には、いくつかの種類があります。現在よく使われているのは、以下の3種類です。
ここ10年ほどで一般的になった化学繊維で作られた糸です。真珠専門店の多くがこのGPT糸を推奨しています。
特徴:
デメリットは、テトロン糸の5倍ほどのコストがかかることですが、耐久性と美しさを考えると、最も推奨される糸と言えます。
10年ほど前までよく使われていた合成繊維の糸です。
特徴:
ただし、まだテトロン糸を使う業者も多いため、糸替えを依頼する際はGPT糸を使っているかどうかを確認することをおすすめします。
昔から使われてきた天然素材の糸です。
特徴:
絹糸は自然素材のため、時間による劣化が避けられません。総合的に考えると、GPT糸のほうが優れていると言えます。
パールネックレスの糸の通し方には、主に2つの方法があります。
オールノットとは、すべての珠と珠の間に結び目を作る組み方で、ニューヨークノットスタイルとも呼ばれます。海外のジュエリーでよく使われる通し方です。
特徴:
日本で一般的に行われる真珠ネックレスの糸通し方法です。
特徴:
どちらが優れているとは一概に言えませんが、定期的なメンテナンスができるのであれば、切れにくい日本スタイルのほうが優れていると考えられます。
糸替えの頻度は、使用している糸の種類によって異なります。
GPT糸:7〜10年 最新の糸であるGPT糸で組んだネックレスの場合、7〜10年に一度は糸替えをするようにしてください。実は、7年程度ではまだ劣化していないことが多いのですが、糸の劣化は環境によって早まることがあるため、少し早めの交換をおすすめします。
絹糸・テトロン糸:3〜5年 絹糸やテトロン糸を使用している場合は、3〜5年に一度の糸替えが推奨されます。特に使用頻度が高い場合や、高温多湿な環境で保管している場合は、より早めの交換が必要になることがあります。
ワイヤー:3〜5年(錆や折れに注意) ステンレスワイヤーは基本的に劣化しにくいのですが、汚れや湿気によって錆びることがあります。また、使用や保管しているうちに折れやすくなることもあるため、3〜5年を目安にチェックすることをおすすめします。
期間に関わらず、以下のようなサインが見られたら糸替えのタイミングです。
珠と珠の間に隙間ができます 正常な状態の糸であれば、珠と珠の間から糸は見えません。しかし、劣化した糸は伸びてしまい、珠と珠との間に隙間ができて、中の糸が見える状態になります。
糸が見える状態(5mm以上) パールネックレスの端を持ってぶら下げてみてください。隙間に見える糸が5mm以上である場合は、糸替えが必要です。
糸が黄色く変色しています 汗を多く吸い込んで劣化している糸は、黄色く変色していることがあります。
糸の一部がボロボロになっています 糸の一部がボロボロと出てきている場合は、かなり劣化が進んでいる状態です。早急に糸替えが必要です。
通常の日本スタイルで組んであるネックレス(オールノット以外)の場合、切れる前に糸替えをするということを心がけてください。
もしも着用しているときに切れてしまったら大変です。あたりに散らばって、一生懸命拾ったとしても、何粒かは行方不明になってしまうでしょう。切れる前、早めの時期に糸替えをするようにしてください。
なお、オールノットで組んであるネックレスは、切れても散らばりませんので、切れてからの糸替えでも大丈夫です。ただ、着けていきたいときに着けられないことになりかねないので、やはり早めの糸替えをおすすめします。
糸替えは、デパート、宝飾小売店、真珠専門店などで依頼できます。ただし、実際に糸替え作業を担当するスタッフが常駐している店と、常駐していない店とがあります。
特徴:
デパートは安心感がありますが、糸替えに関しては専門店のほうが優れていることが多いと言えます。
特徴:
宝飾小売店に依頼する場合は、糸替えスタッフが常駐しているか、どのような糸を使用しているか(GPT糸か)を確認すると良いでしょう。
特徴:
真珠専門店は、糸替えに関する専門知識と技術を持っているため、最もおすすめの依頼先と言えます。
パールネックレスの糸替え料金は、ネックレスの長さやパールの大きさによって異なります。
6-8mm、40-50cm:3,000-4,000円 直径6〜8mm程度の大きさで、長さが約40〜50cmの場合、相場価格は約3,000〜4,000円ほどです。
長さが長いほど料金が上がります 真珠のサイズにかかわらず、糸替えには手間がかかるため、ネックレスの長さが長いほど料金が高くなる傾向があります。
オールノットは高価になります オールノット方式の糸替えは、すべての珠の間に結び目を作る必要があるため、通常の糸替えよりも高価になります。通常料金に加えて、数千円の追加料金がかかることが一般的です。
糸であっても、ワイヤーであっても、料金は大きく変わりません。
真珠のネックレスは、買ったお店でメンテナンスしてもらうことが基本です。買ったお店であれば、多くは無料または割引価格で対応してくれますし、気持ちよくメンテナンスに応じてくれるでしょう。
もしこれから真珠のネックレスを購入するのであれば、アフターメンテナンスをしてくれるお店を選ぶことをおすすめします。
ただし、真珠のネックレスは何世代にもわたって受け継がれているものも多く、そうしたものの場合、何度目かの糸替えのときには、はじめのお店がなくなってしまっていることもあります。その場合は、信頼できる真珠専門店を探すと良いでしょう。
業者に依頼せずに、自分で糸替えをすることも不可能ではありません。
パールネックレスの糸変え
パールネックレスの水洗い / 真珠は水洗い出来る
自分で糸替えをする場合、以下の材料が必要になります。
GPT糸 ロールで買うと長くて高いので、個人の方は使いきれません。メルカリなどで販売されている小分けが安くておすすめです。
ビーズ針 真珠に空いている穴の直径は0.6mm程度と小さいため、ネックレス用の特殊な針が必要になります。イオンモールなどの裁縫店などで見つかるかもしれません。
ビーズやアクセサリー作りが趣味の方は、ワイヤーを使えば、割と簡単に組み替えることができるかもしれません。
ただし、真珠の穴はビーズなどより穴が小さいので、ワイヤーアクセサリーで使える道具が使えないこともあります。ご自分でやる場合は、解説動画などでよく調べてから取り掛かることをおすすめします。
しかし、真珠のネックレスの組み替えは、後で説明するように、それほど高価ではありません。できれば業者に頼むことをおすすめします。
糸を使って自分で組替えることは、まったくおすすめできません。
業者で糸替えをする人たちは、何週間も組替えの練習をしてから、実際の商品を作るようになります。自分で糸替えをすることは、とても難しいですし、コストに見合いません。
パールの順番や向きを間違えないように注意しながら、正確に結び目を作っていく作業は、専門的な技術と経験が必要です。業者に頼むようにしてください。
糸替えで業者に持ち込むのであれば、以下の3つのことも一緒にやっておくことをおすすめします。
パールネックレスには、珠と珠の間などに、普段のお手入れでは手の届きにくい汚れがたまります。糸替えのとき、普段ではできないクリーニングをしてもらいましょう。
また、長年使い続けたパールネックレスであれば、真珠科学研究所が開発したパールリフレッシャーという器械で、全体的に磨きをかけ、きれいにしてもらうこともできます。パールリフレッシャーを持っている業者は少ないですが、可能なようであればやってみるのも良いと思います。
ずっと使ってきたけれど、なんとなく長さがしっくりこない。そんなときは、長さを調整してもらえないか相談してみましょう。
短くする場合 珠を抜いて組み替えるだけなので、簡単にできます。抜いた珠は、1〜3珠程度をチェーンに通してシンプルなネックレスにしたり、リング、イヤリングまたはピアス等へとリフォームすることも可能です。
特に、イヤリングまたはピアスは、元のネックレスのパールとお色味や大きさが揃っているため、統一感があり、セットでお使いいただけるオススメのリフォームアイテムです。
長くする場合 似たような色の真珠を集めて足す必要があります。有料で時間もかかりますが、専門店であればやってもらえると思います。
留め金(クラスプ)の着け外しが難しい、と感じることはありませんか。もしかしたら、古いタイプの留め金(クラスプ)を使っているせいかもしれません。
新しいタイプの留め金(クラスプ)への交換も、3,000円程度から可能です。一度相談してみてください。
留め金(クラスプ)の多くはシルバーで作られています。パールネックレスは真珠部分が主役で、留め金(クラスプ)はときどき交換する前提です。長年使った留め金(クラスプ)を交換することで、真珠のネックレスも生まれ変わります。
ここまで一般的な糸替えについて解説してきましたが、実は「糸替えを半永久的に不要にし、さらに水洗いまでできる」という画期的な技術があります。それが、夢仕立が開発した特許システム「ロンジェ」です。
ロンジェは、夢仕立が独自に開発したパールネックレス専用の特殊糸システムです。
世界特許取得技術(日本・アメリカ・ヨーロッパ8カ国) ロンジェは、日本特許(第1736451号)、アメリカ特許、ヨーロッパ8カ国連合特許を取得した、世界的に認められた技術です。
通常糸の約3倍の強度(約6kgの引っ張り強度) 通常使用されているテトロン糸の約3倍の強さで、約6kgの引っ張り強度があります。
半永久的に糸切れしません 通常使用をしている限り、半永久的に糸切れの心配はありません。定期的な糸替えが不要になります。
水洗い可能です 最大の特徴は、お客様ご自身の手で簡単に水洗いすることができることです。通常の絹糸や合成糸は洗うと伸びたり、もろくなってしまうため洗えませんが、ロンジェ糸を使用したパールネックレスは、いつでも水洗いできます。
ロンジェの技術は、「橋梁」の技術を応用したものです。
吊り橋のワイヤーは、力が一カ所に偏らず全体に均等に分布し、細いのに耐久性があり丈夫です。この理論をネックレスに応用し、独自の技術で世界の特許を取得しました。
一度手にとってご覧いただければ、そのしなやかさを実感していただくことができます。
従来のパールネックレスは、糸が弱くなるため水洗いできませんでした。通常の絹糸や合成糸は、水分を含むと伸びたり、もろくなってしまうからです。
しかし、ロンジェ糸は主成分である特殊金属繊維を、特殊製法にて油を一切使用せずに撚っています。そのため、水に強く、洗っても劣化しません。
実は、「パールネックレスは洗えない」というのは誤解です。パールは海や川から産出されますので、当然水に弱くはありません。実際に真珠が養殖場から出荷される際には、綺麗な真水で洗浄されて出荷されます。
これまで「パールネックレスは洗えない」と言われてきた理由は、糸の問題です。絹糸やテトロン合成糸が、水分を含むと伸びたり弱くなって劣化してしまうため、ネックレスとして洗えなかったのです。
残念ながら、販売店である宝飾店が、2〜3年に1度糸替えを行うために店に定期的に通ってもらいたい、という意図も含まれていました。
ロンジェシステムで組み上げられたパールネックレスだけが、ご自宅での洗浄を可能にします。これは業界の常識を変える、画期的な技術です。
ロンジェ糸を使用したパールネックレスは、以下の方法でお手入れします。
使用後の正しいお手入れ
これだけで劣化の原因が除去され、真珠はきれいに長持ちします。
パールは皮脂や汗によって変質・褪色してしまいますが、ご使用のたびに洗浄することで、永く品質を保つことができます。
真珠自身は汗や酸に敏感なため、そのまま放置しておくと表面の光沢がどんどん落ちてしまいます。どれほど丁寧に拭いても、珠と珠の隙間などの細かい部分は拭き取れません。その箇所から真珠層がだんだん剥離してきて、次第に珠全体の真珠層が剥離していきます。これが劣化の原因になります。
ロンジェ糸のパールネックレスなら、使用後に洗うことで、こうした劣化を防ぐことができます。
「水道水はカルキなどの酸成分が含まれるから使用できない」という誤解もありますが、日本の水道水に含まれる酸成分は、長時間パールをつけ置きしない限り影響がないくらいの酸成分しか含まれていません。基本的に日本の家庭の水道水は飲料として飲むことができるということが、その証拠です。
通常の絹糸やテトロン糸、ワイヤーを使用したパールネックレスは、水洗いできません。
お手入れ方法
使用するたびに柔らかい布で拭いて、他のものとぶつからないように保管することが、きれいに長持ちさせる工夫です。
夢仕立では、これまでに多くのお客様のパールネックレスをロンジェ糸に糸替えしてきました。実例をいくつかご紹介します。
パールネックレスのワイヤーが途中から切れてしまったとのご相談で、糸替えを承りました。通常の絹糸などは水分を含むと弱くなってしまうため、洗うことができませんが、夢仕立のパール専用糸「ロンジェ糸」を使用したパールネックレスは簡単に水洗いが可能です。劣化の原因となる汗や汚れを洗い落とすことで、パールの美しさも長持ちします。
糸がボロボロになり、切れてしまった白珠ネックレス。長く使用している大切なお品物なのだそうで、糸替えをお願いしたいとお持ち込みいただきました。私どもがご用意する「ロンジェ」は、その特殊な金属繊維の撚り方により切れにくい上、水にも強いため、お品物を洗うことができます。お渡しの際に「水洗いできます」とお伝えするとお客様は驚いた様子でしたが、これからも使い続けられることを大変お喜びでした。
パール専用の糸「ロンジェ」での糸替えです。今回糸替えをお任せいただいたネックレスは、お母様から譲り受けられたお品物とのこと。糸替え後のお渡しの際には、早速洗浄してさっぱりとした姿に大変喜んでいただけたご様子でした。
お客様の「丸首の洋服を着ても、襟にネックレスがかからない長さにしたい」というご要望で、パールネックレスのロンジェ(糸替え)加工と長さを短く調節いたしました。長さ調節に伴い、7珠抜いてのお仕上がりとなりました。抜いた珠は、1~3珠程チェーンに通してシンプルなネックレスやリング、イヤリングまたはピアス等へとリフォームが可能です。
お手持ちのパールネックレスを、ロンジェ糸に糸替えすることができます。
料金:
価格は予告なく変動する場合がございます。詳しくはお問い合わせください。
サービス内容:
ロンジェ糸に糸替えすることで、半永久的に糸替えが不要になり、さらに水洗いもできるようになります。長期的に考えると、定期的な糸替え費用がかからなくなるため、コストパフォーマンスにも優れています。
A: 使用している糸の種類によって異なります。GPT糸の場合は7〜10年に一度、絹糸・テトロン糸の場合は3〜5年に一度の糸替えが推奨されます。ただし、珠と珠の間に隙間ができて糸が見える状態になったら、期間に関わらず糸替えが必要です。なお、ロンジェ糸の場合は、半永久的に糸替えの必要がありません。
A: 留め具とパールを繋いでいる場所を見てください。ステンレスワイヤーの場合は、留め具とパールの間に圧着パーツが付けられています。糸で組み上げられている場合は、留め具とパールの間には何もありません。よく見ると質感から糸であることも確認できます。
A: ワイヤーを使った糸替えであれば、ビーズやアクセサリー作りが趣味の方なら可能かもしれません。ただし、真珠の穴は0.6mm程度と小さいため、専用の針が必要です。糸を使った糸替えは非常に難しく、プロは何週間もトレーニングを受けてから実際の製品を作るようになります。失敗すると大切なパールを傷つける可能性もあるため、専門業者への依頼をおすすめします。
A: どちらにもメリットがあります。オールノットは、万が一切れても真珠が散らばらないという安心感があります。一方、日本スタイルは切れにくい構造になっており、日本のアコヤ真珠ネックレスで一般的に採用されています。定期的なメンテナンスができるのであれば、日本スタイルのほうが優れていると考えられます。
A: ロンジェ糸の最大のメリットは、半永久的に糸替えが不要になること、そして水洗いができることです。通常の糸では3〜10年に一度の糸替えが必要ですが、ロンジェ糸なら通常使用をしている限り糸切れの心配がありません。また、使用後に水洗いすることで、パールの劣化を防ぎ、永く品質を保つことができます。長期的に見ると、定期的な糸替え費用がかからなくなるため、コストパフォーマンスにも優れています。
A: ロンジェ糸を使用したパールネックレスは水洗い可能です。パールは海や川から産出されますので、本来水に弱くはありません。実際に真珠が養殖場から出荷される際には、綺麗な真水で洗浄されて出荷されます。これまで「洗えない」とされてきたのは、絹糸やテトロン糸が水分を含むと伸びたり弱くなって劣化してしまうためです。ロンジェ糸だけが、パールネックレスのご自宅での洗浄を可能にします。ただし、通常の絹糸やテトロン糸を使用したパールネックレスは水洗いできませんので、ご注意ください。
パールネックレスは、定期的な糸替えが必要なジュエリーです。糸は使用頻度や経年により劣化していき、切れると真珠が散らばって紛失してしまう危険性があります。
糸替えのタイミングは、使用している糸の種類によって異なります。GPT糸の場合は7〜10年に一度、絹糸・テトロン糸の場合は3〜5年に一度の糸替えが推奨されます。珠と珠の間に隙間ができて糸が見える状態になったら、期間に関わらず早めの糸替えが必要です。
糸替えは、真珠専門店に依頼することをおすすめします。糸替えスタッフが常駐していることが多く、1時間程度で仕上げることが可能で、料金も安価な傾向があります。一般的な料金相場は、40〜50cmで3,000〜4,000円程度です。
おすすめは、半永久的に糸替えが不要で、さらに水洗いまでできる夢仕立が開発した特許システム「ロンジェ」です。ロンジェ糸は通常糸の約3倍の強度があり、橋梁技術を応用した特殊金属糸で作られています。水洗いができるため、使用後に洗浄することでパールの劣化を防ぎ、永く品質を保つことができます。
大切なパールネックレスを長く美しく保つために、適切なメンテナンスを行いましょう。定期的な糸替え、またはロンジェ糸への糸替えをご検討ください。